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「俺はこのクソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして正々堂々 叩き潰したいんだからサ」
可愛いのに叩き潰したい
一見矛盾のように感じるが、私はこの意味を知っている
”キュートアグレッション”
[ 自分がかわいいと思った対象を目の前にしたときに、対象をつねったり、食べたり、締め付けたりしたくなってしまう衝動のこと。](go○gle調べ)
つまり、この人は影山くんのことが大好きという訳だ。
大人しく見守ろう。
「それと!マネちゃんズ!次は絶対に話してみせるからね!」
影山くんとチャラ男さんの関係性を深く考えていると急に指を刺され注目の的になってしまった。
指を刺された瞬間、田中さんが前に出てきて睨み始めた。
これも影山くんの気を引くなにかの作戦かもしれないので、いつもだったら無視するところを今回は田中さんの袖をつかみ、余計な擁護はいらない、と目線を送る。
が
田中
「タマ……ッッ!!!俺にもようやく心を開いてくれたのかァァァ!!!!」
なぜか奇声を上げながら号泣されたので、そっと手を離しバスに乗り込んだ。
男子高校生の行動はよく分からないことばかりだ。
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帰りは無事に清水先輩の横に座れたので安心する。
清水
「Aちゃん。初めての練習試合はどうだった?」
『楽しかったです。強いボールがたくさんでした……』
清水
「ふふ、そうだね。疲れただろうし寝ても大丈夫だからね」
では、お言葉に甘え少しだけ寝ることにした。
流石に疲れたしもう既に目が半分閉じているところだった。
田中
「はぁ……ここまで長かったぜ、、」
日向
「良かったっすね田中さん!!!」
影山
「……」
最後に見たのは、とても嬉しそうな田中さん、それを一緒に喜ぶ日向くん、田中さんをとても睨む影山くん。
そして呆れた顔をする澤村さんと菅原さんだった。
他の部活よりも比較的仲の良さを実感する度に少しだけ寂しくなってしまう。私の性格が悪いのに、
いつか治るといいな、と改めて強く思った。
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田中
「タマ!荷物持つぜ」
『…………アリガトウ、ゴザイマス』
菅原
「田中は嬉しそうだったけど対応変わってなくないかー?あれ(笑)」
澤村
「タマにはタマなりの何かがあっての行動だったんだろうけどなあ……。田中は見事勘違いしちゃってるなアレ」
なんか、この前の練習試合以降、田中さんが前よりももっと話しかけてくる……。
またそのお陰で少しだけ話せるようにはなった。
慣れってすごい。
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紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (4月25日 8時) (レス) id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
刺身(プロフ) - 美月さん» ありがとうございます!本当にそういう言葉が励みになります、頑張ります!! (4月6日 13時) (レス) @page14 id: 775b66082c (このIDを非表示/違反報告)
美月 - アッ...これどちゃくそ好きな作品だぁ最高だぁ...いやマジ神作すぎんだろ....エグ...刺身さん!マジですっっっごい面白いです!無理せずがんばって下さいおうえんしてます! (4月3日 1時) (レス) @page13 id: b90e800c25 (このIDを非表示/違反報告)
刺身(プロフ) - ピンスさん» そう言って頂けてうれしいです!がんばります! (3月25日 22時) (レス) id: 775b66082c (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - めちゃめちゃ好きな作品です!!続き気になります!更新楽しみにしてます!! (3月24日 21時) (レス) id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刺身 | 作成日時:2024年3月21日 21時