【HQ】烏野の猫系マネ

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NO SIDE


菅原
「それにしてもあれだなー」


澤村
「？」


菅原
「俺らには全く懐いてくれないよな」


澤村
「あぁ……」


2人の目線の先には、同じく3年生のマネージャーである清水潔子。の後ろを着いて回る1年生で新しく入部した玉川 Aがいた。


彼女は極度の人見知りであり、未だに澤村と菅原とは会話が出来ていない。
2年生の田中は以ての外。

清水の他に意外に懐かれているのが



「タオルありがとう」


『(こくり)』


玉川と同じく1年生の月島蛍。
彼とは波長が合うらしく、話している姿が何度か見られる。
月島も懐かれているのが満更でもなく、よく世話を焼いたり自ら話しかけに行く様子が見られている。
月島とよくいる山口忠とはあまり会話はしていない。

3年生からすると、山口よりも月島と話せるという思考回路が謎で仕方ない様子だ。



菅原
「まさか、あの月島に負けるとは……」


菅原は人の心を読み取るのが上手く、初対面の人と仲良くなるのにはさほど時間がかからないタイプ。
であるが、玉川は例外らしい。
菅原が話しかけても一向に懐く気配が感じられない。
それどころか親戚のおじさんをうざがる女子高生、にも見える。

そんな菅原を宥めるのが澤村の役目。
これが一日のルーティーンになりつつもある。



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そんな玉川なのだが、クラスルームが終わると同じクラスであり、同じ部活に所属する日向翔陽と体育館に行くのがお決まりなようだ。
日向もどちらかというと田中タイプなはずなのだが、玉川はあっさりと心を許した様子だ。

と、時々たまに廊下で日向の宿敵だと言う影山飛雄と遭遇し3人で向かう場合もある。

周りからすると異様な光景ではある。


影山
「……」


他人のことにあまり興味がない影山ですら日向と自分の対応の差にモヤモヤしているようだ。


しかし影山も不器用なので、じっと玉川を見つめることしか出来ない。
その姿はまるで、ライオンがウサギを仕留める時の目線のようだ。
玉川も影山の視線には気づいており、絶対に嫌われている……とヘコむ一向である。


そんな2人の空回りはいつ解決されるのだろうか。



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