【HQ】烏野の猫系マネ

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「ねえねえ！玉川さん、バレー部のマネするんでしょ？！」


そう朝から声を掛けてきたのは、オレンジの頭の子。
いかにも元気そうで苦手なタイプだ。


『うん、』


どうにか返事をすると、どうやらその子もバレー部に入ったみたいで、一緒に部活行こうと誘われた。

部活に行くまで私は覚悟を決めるという重大な行事があるので、出来れば1人で体育館には行きたい。


『えっと、』


「あー！！でも俺体育館入れないんだった！！！」


うるさい、、
なんで？と聞かずとも1人で全部話してくる。
1声出すと100返答される。


『がんばって』


絞り出したその声を日向くんは嬉しそうに「応！」と答えた。
結果的に話は逸れたので多分体育館には一緒に行かずに済みそうで安心した。




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日向
「玉川さん！！行こー！」



一緒に行くことになってたらしい。日向くんの中では。


今日はどんなことをする、どんな練習をすると止まらないマシンガントークに小さい相槌で返す。

日向くん、私と話しててつまんなくないのかな、
あんまり返事も返せないし面白いことも言えない、
そんなの私が1番分かってるからこその疑問だった


日向
「俺は楽しいよ！！バレーの話出来て。玉川さんは楽しくない？」



『？！』


エスパー？


日向
「声に出てた」


私としたことが、人見知りなくせにマイナスなのかよって余計につまらないって思われちゃうじゃん、


日向
「俺は、バレーの話なら誰としても楽しいから！また話聞いてくれると嬉しい！！！影山は、全部反論してくるんだよなあいつ！あいつの方がよっぽどつまんねぇ！！！」



影山クンという人は、同じく締め出された人。らしい。
日向くんの真似を見る限り、目付きが悪くて性格も悪いらしい。
その真似をする日向くんの顔が面白くて無意識に笑ってしまった。



日向
「！！絶対！そっちの方がいい！！かわいい！！」


『！』


私の目の前でピョンピョン飛び跳ねる日向くん。
可愛いなんて言われ慣れてない私にとっては不意打ちすぎて、固まってしまった。
そんな私を体育館まで引っ張ってくれた日向くんに感謝し、清水先輩の所まで走る。



清水
「Aちゃん、何かいいことあった？」


『えっ、』

清水
「昨日よりにっこりしてる」


清水先輩の「にっこり」表現が可愛くてまた固まってしまい、困らせてしまった。





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