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あの日をキッカケに影山くんとはすこーしずつ話せるようになった。まあ、まだまだなのだけれども。
そして、なんと東京へ行き合宿を出来るらしい。
皆さんはとても気分が上がっていて少し面白かった。
武田
「期末テストがあるのわかるよね?」
しかし武田先生のこの一言で一気に慌ただしくいつもの皆さんになっていた。
とくに、4人は。
菅原
「まあ、日向はタマと一緒のクラスなら何とかなんべ!」
それはつまり私が教えるということで解釈は合っているのだろうか。
そうだとしたら私は___
日向
「……タマ、俺とハリなんですけどいけますか?!!」
菅原
「へ」
そう、日向くんの言う通りいつも小テストを返される時、「もう少し頑張れ」と宣言されるのはいつも日向くんと私のふたりだけ。
頭が悪いのは意外だとみんなに言われすぎて、ここで驚かれても最早いつも通りの反応なので気にしない。
結局頭悪い組は月島くん、山口くん、それと5組の谷地さんに頼むことになった。
私は物覚えはいい方だと思うので、暗記はいけるだろう。と謎に自信がある。
東京は人が多そうだし元気な人が多そうなので出来れば行きたくないが、あんなにも一生懸命勉強する日向を見るのは初めてなので私も頑張ろうと思った。
谷地ちゃんとはとても気が合い、たくさん話して仲良くもなれた。
谷地
「Aちゃん!今日は数学しよっか」
『仁花先生オネガイシマス……』
そう、名前で呼び合うほど。
私の初めての他クラスの友だちだ。(バレー部除く)
谷地
「Aちゃんはなんでバレー部のマネージャーしようと思ったの?」
突然投げかけられた質問に少し戸惑ったが、隠す理由もないし、仁花ちゃんと同じマネージャーできると楽しいんだろうな、と想っているので話す。
谷地
「そーなんだ、自分のコンプレックスを克服しようとなにかに挑戦できるってすごいことだと思う!!!」
『!』
まっすぐとキラキラした目に見つめられそんな言葉を言われた。そんな経験私には初めてだったので驚き、恥ずかしさ、色んな気持ちになったけど、1番はとても嬉しかった。
なので思わず仁花ちゃんにハグをしお礼を伝える。
そして、一緒にマネージャーをしたいことも。
『仁花ちゃんも日向くんたちと一緒にいたら、マネージャーしたいって思うはず、』
『……でも、1番は自分がしたいかどうかだから…あんまり、私の言葉をプレッシャーに思う必要はないよ、』
そう伝えると仁花ちゃんは嬉しそうに笑った。
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紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (4月25日 8時) (レス) id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
刺身(プロフ) - 美月さん» ありがとうございます!本当にそういう言葉が励みになります、頑張ります!! (4月6日 13時) (レス) @page14 id: 775b66082c (このIDを非表示/違反報告)
美月 - アッ...これどちゃくそ好きな作品だぁ最高だぁ...いやマジ神作すぎんだろ....エグ...刺身さん!マジですっっっごい面白いです!無理せずがんばって下さいおうえんしてます! (4月3日 1時) (レス) @page13 id: b90e800c25 (このIDを非表示/違反報告)
刺身(プロフ) - ピンスさん» そう言って頂けてうれしいです!がんばります! (3月25日 22時) (レス) id: 775b66082c (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - めちゃめちゃ好きな作品です!!続き気になります!更新楽しみにしてます!! (3月24日 21時) (レス) id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刺身 | 作成日時:2024年3月21日 21時