余命4ヶ月の彼を好きになった。 (ページ5)

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＃5 ページ5

大西 side

今日はみんなと夏祭りに来ていた

集合時間になっても､みっちーと謙杜が来なくって

みんななんかあったのかそわそわしたったけど

ちゃんと来てくれた

遅れてやって来た俺の好きな人は､浴衣を着ていて

とっても美しくて

すぐにでも抱きしめたくなった

一通りみんなで回って､

残りの花火は大ちゃんとと見た、

みんな少し離れただけやから、

みんなのこと見えるっちゃ見える

恭平と大橋くんがはしゃいでて、丈くんが呆れてる

俺はそんな光景も目に入らない

花火すら。

見るなら、好きな人と見たかった

そんな俺の好きな人は､彼氏と手を繋いで見てる

…この数分でいい。

いや、秒でもいい。

その秒だけ、俺のこと好きになって。

俺のこと考えて。

西畑「…流星？」

「えっ､？」

西畑「…なんで泣いとんの？」

「えっ…」

知らぬ間に泣いていたみたい

「ごっ、ごめん」

西畑「…なんで泣き止もうとしてんの」

「え？」

西畑「…泣けばええやん。泣きたい時に泣かんと、」

「っ…大ちゃんっ」

好きで好きでしょうがないねん

みっちー､

俺のこと好きになってよ。