12話 ページ18
〜幸side〜
あれから藤襲山から歩き続けやっと、狭霧山が見えてきた
もう全身が疲れているし、頭の中がごちゃごちゃだ
早く鱗滝さんや3人に会いたい……
┈┈┈┈
あぁ、家が見えた帰ってきた!鱗滝さん!
『…ッ鱗滝さん!』
鱗「!!」
鱗滝さんを見た途端安心して何とか立ってはいるが体から力が抜けて涙がボロボロ目からこぼれ落ちてくる
『鱗滝さん!ただいま!帰ってきましたッ頑張りました頑張ったんですッ…頑張ったのッ……頑張ったんだけど!探したのに!見つからなくてッ…みんな死んじゃったのッ…』
鱗「よく、よく帰ってきた……」
真「姉さん!おかえりなさい!」
『ただいまぁッ……うっ…うぁああああん……帰ってきたぁっ錆兎と義勇はっ!?なんでいないのぉ!?』
真「2人は鍛錬に行ったけどもうそろそろ帰ってくるはずだよだから落ち着いてっ……」
『うああああああん』
鱗滝さんと真菰も泣きながら帰還を喜んでくれているけど、とってもオロオロしていた
家の奥から錆兎と義勇が走ってきたのは見えたけど、その後すぐ視界は真っ暗
┈┈┈┈
あの後私は気絶したらしい後から聞いたが私がわんわん泣いている時真菰は「自分より年下なのでは?」と思っていたと言う、凄く、凄く恥ずかしい
そして私は安心すると気絶する癖があるらしい鱗滝さんと出会った時も確か安心して気絶した…
起きた後、体を清めて1週間ぶりに鱗滝さん特製の鍋を食べた
そして刀が届くまで約15日程かかるので鍛錬をしたり、真菰と一緒に花冠を作ったり…それと、鱗滝さんに厄除の面を他の子に貸し渡し壊してしまった事最終選別で生き残ったのは私だけだという事を説明した
夜、偶に美代子ちゃんや途中であった他の選別者達の事を思い出して泣いてしまうけどそんな私に気がついた真菰が布団の中に入って来て手を繋いで寝てくれる
これではどっちが年上なのか…
14日目、の昼過ぎ火男の面をつけた方が刀を届けに来てくれた
鋼「私は鋼鐵塚という者だ、亜村幸の刀を打ったものだ」
『そうでしたか、お届け感謝致しま鋼「これが、俺の打った日輪刀だ」へ…?』
『………あの中へ…どうぞ?』
鋼「日輪刀の原料については聞いたか?砂鉄と鉱石、猩々緋砂鉄と猩々緋鉱石は陽の光を吸収する鉄だ」
『あの、鋼鐵塚さんの風呂敷とお召し物が土で汚れてしまいます…中で話しませんか?』
鋼「陽光山はうんたらかんたら」
(あぁ、ダメだ何かに熱中すると話聞いてくれない人だ)
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作者名:朔 | 作成日時:2021年11月28日 21時