ハチミツイロ＿＿Reo (ページ3)

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隼「もしかして玲於さ」

「めっちゃタイプ。…かも」

自分でも意味が分かんなかった。

ただ、俺にあんな態度取る女に出会ったことなかったし

なんか面白いって思った。

あと、顔がめっちゃタイプ。

隼「連絡先聞いてきた方の子の立場ねえだろ！笑
まじ性格悪！最高だな！笑笑」

「そうやって笑ってくれるお前もかなり最高だけどな」

隼「まあ性格悪いとか言ったけど、玲於は素直なだけだから笑。いいと思う」

「へえ笑」

それは自分でも思う

良くも悪くも素直

自己紹介カードとか

長所：素直なとこ

短所：素直なとこ

って書くタイプのやつ

隼「なに、顔？」

「んーまあ」

隼「確かに可愛かったわ。しかもなんとなく玲於と同じ匂いしたよな笑」

「そうか？」

隼「結局LINE交換してもらえなかったしな。笑」

…そう、あの人、

多分先輩って後から気付いたけど

私はあなたの連絡先なんていらない、とか言って

なのに結局違う方の女とは交換させられて…

なんか負けた気分。

隼「玲於が相手にされてない絵はレアすぎた笑」

「面白がってんじゃねえよ笑」

隼「俺は合ってると思うけどね～あの先輩と玲於」

「…へえ笑」

こいつの場合

本気で言ってんのかふざけてんのか分かんないけど

まあ悪くない。

授業終わって帰宅部の俺らは

さようならしたらソッコー学校を出てダンスのレッスン

…のはずだけど、今日はルート変更。

隼には先に行っててもらって

俺は先輩を待つことにした。

このままじゃ悔しいし…

青い上履きだったから

多分一個上なはず

そう思って二年の下駄箱を出たところに腰を下ろした。

少し待つと目に入った先輩の姿。

友達と話しながら

笑ってるとこ、初めて見た。

あ、やっぱ…

可愛いかも。

女の人を可愛いとか思ったの

本田翼以来なんだけど…

「先輩。」

『あ…サノレオ。』

俺の名前知ってんだ。

「先輩、名前なんて言うんすか」

『…工藤A。』

「…A先輩。俺とLINE交換してください。」

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