ハチミツイロ＿＿Reo (ページ19)

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Aside＿＿

玲於「A先輩、何かありました？」

それから数日後の休み時間

学校の中歩いてると玲於と隼くんが居て

会ってすぐ、そんなこと聞いてくる玲於。

少し心配そうな顔。

「ううん、なんで？」

玲於「いや、なんとなく」

何もないならいいんですけど、

っていなくなった二人。

…疲れた顔してたかな。

実は昨日、進路のことで親と喧嘩して

朝も一言も交わさずに家を出て来た。

玲於ってこういうとこある。

ちょっと気分下がってるだけで

すぐに気付く。

香澄「玲於くんにはバレちゃうね」

って笑った香澄。

本当にそうだ。

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『ねえ、Aってあいつと付き合ってんの？』

その後、そのやり取りを見てた

クラスの男子が話しかけてきた。

「付き合ってないけど」

『香澄はあの背高い方と付き合ってんでしょ？Aはあの小っちゃい方と仲良いみたいだし、そういうことなのかなと思って。』

「…普通に仲良いだけ。」

『なんであんなチビと仲良いの？笑』

そう言われた瞬間、

なんかすごい腹立って

「玲於はただのチビじゃないよ」

なんてよく分かんないこと

かなり強めな口調で言ってて

『じゃあどんなチビだよ笑』

こっちは怒ってるのに、ヘラヘラしてる男。

チビチビうるさいな…

「少なくとも、あんたよりはイケてるから」

玲於のこと何も知らない奴に

悪く言われるのはムカつく。

玲於にチビって言っていいのは

隼くんだけなんだから。

『何それ、Aもしかして好きなの？笑』

「…は？」

呆れて何も言い返せなかったけど

香澄がAかっこよかったって笑ってる。

香澄「でもチビは否定してあげた方がいいんじゃない？気にしてるし…笑」

「そこが可愛いからいいの。笑」

香澄「それって…フォローしてる？笑」

「…はぁ、男子高校生って本当だるい。ガキ。」

香澄「玲於くんと隼の方がよっぽど大人だね笑」

本当だよ。

だいたい、あの人のことは

同じクラスだから名前知ってるくらいで

そんなにちゃんと絡んだこともないのに。

それ以前にあの二人以外、

絡もうとすら思わないし。

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