ハチミツイロ＿＿Reo (ページ14)

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隼「香澄先輩ってかわいくない？」

「え、まじ？」

隼「結構タイプかも俺。なんかふわふわしててちょっと天然な感じ」

「あ～確かに、隼好きだよね。天然ふわふわ系」

俺、隼が可愛いって言う人

いいと思ったことない。

隼「でも香澄先輩って玲於のこと好きなんだもんなあ…」

「隼のこと好きになってくれると助かる」

隼「お前それ俺にも香澄先輩にも失礼だから笑」

そんなこと話しながら

二人で帰ろうと校舎を出ると

隼「あっ、噂をすれば！

香澄せんぱ～～い！」

って、結構遠くにいる香澄先輩のこと

大声で呼んでる隼。

うるさ。

隼の声でかいから届いたみたいで

びっくりした顔でこっち見てる香澄先輩。

隼「一人で帰るんですか？」

香澄「うん、今日は友達が委員会だから先に帰っててって」

隼「途中まで一緒に帰りましょうよ！一人だとあれだし」

香澄先輩は「いいの？」って言いながら

俺の顔ちらって見た。

「俺一人じゃこいつ手に負えないんで…」

香澄「ありがとう！」

隼「家どっちですか！？」

…なんか、二人ちょっと似てる気がする。

テンション感が近い。笑

話も合うみたいで

二人でひたすら盛り上がってるし

これ、俺いる？

「俺ちょっと友達に呼ばれたから
寄り道してくわ。じゃーねー」

気を遣ったというよりは

二人のテンションについていけなかったから

テキトーに角曲がってテキトーなコンビニに入った。

” LINEくらい交換して帰れよ

まあ俺持ってるけどね ”

前に隼からプレゼントされた

金髪豚野郎のスタンプ

隼にしか使う時ないし

まじいらないんだけど。

とか思いながら

ドヤ顔してる豚野郎を選択して送信。

……一人で何やってんだ俺。

…暇かよ。

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