ハチミツイロ＿＿Reo (ページ43)

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Aside＿＿

玲於「A先輩、」

「ん？」

並んで歩きながら

玲於が前を向いたまま話しかけてくる。

なんか、懐かしいな、この感じ。

玲於「怒ってないですか？俺が来たこと。」

心配そうに見つめて来る瞳と目が合った。

「怒らないよ笑びっくりはしたけど笑」

玲於「…そっか」

「まあ香澄がこっちに来た時点で隼くんは来るだろうと思ってたし、そしたら玲於も来るのかな～くらいに思ってたよ」

玲於「…本当？」

「うん笑」

玲於「よかった」

ホッとしたように笑った玲於

心配してたんだ。笑

横向くと、相変わらず整った横顔

…やっぱりちょっと、背伸びたかな

「玲於って一人暮らしとか出来るの？笑」

玲於「飯以外はある程度。笑」

「あ～、料理とか出来なさそう笑」

玲於「何回かやってみたけど全くでした笑
肉焼くくらいしか出来ないっす」

玲於が料理に挑戦してるとこなんて

想像しただけで面白い。笑

「でも外食ばっかりだと不健康だから、自炊も頑張ってね笑」

玲於「A先輩作りに来てくださいよ、週一くらいで」

「やだよ笑」

隼「おい玲於、なにA先輩家に連れ込もうとしてんだよ～」

聞こえたのか、

隼くんが振り向いて玲於をからかってる

玲於「ちげえよ、お前と一緒にすんな」

隼「A先輩気を付けてくださいね！！」

玲於「お前ね、俺がどんだけA先輩のこと…」

言いかけて、玲於は黙った。

隼「…なに？」

玲於「…いや、なんでもない」

…変なの。

前は恥ずかしいことも

平気で言っちゃうような奴だったのに

…やっぱり玲於、

好きって言わなくなったし

…でも、そうだよね。

まだ私のことが好きだなんて

誰も言ってないじゃん。

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