純 愛 。＿＿Reo__#２

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目が覚めると



繋がれたままの右手








離そうとすると


もう一度強く掴まれて




体ごと玲於の胸に収まってしまった。









ぎゅーっと抱きしめられて



なんだか安心してしまう。









玲於はまだ寝てるみたいだ。









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昨日、かなり泣いたなあ…





玲於の前で、あんなに泣くなんて…



今思うと、恥ずかしい。









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こんな安心しきった顔で


無防備に寝てる玲於なんて




想像もつかなかったはずなのに






今じゃそれが当たり前みたいになって









一定のリズムで聞こえてくる


玲於の呼吸の音に




どうしようもない安心感を覚える。









一緒に居る時間が増えると同時に



玲於の存在が大きくなっていって







不器用で優しい玲於を知って









．









『 A 』









．









優しくあたしの名前を呼ぶ



玲於の声を思い出す









．









いつか終わるなら




大切になんかなりたくないのに









．









いつか失うなら




最初から何もなかった方が




どんなに楽だろう









.









これ以上一緒に居たら






あたしはきっと






失いたくないと願ってしまう









.









．









そっと玲於の腕の中から抜け出した。









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