線香花火。＿＿Reo (ページ40)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:126,860 hit

３９＿＿ページ40

.

近くに居てくれるだけで

声が聞けるだけで

触れられるだけで

俺の気持ちは報われるから

.

シャワーから戻ると

眠そうな目しながらテレビ見てるA

「もう寝る？」

A「あ… おかえり。ううん、まだ大丈夫。」

なんて言いながらマジで眠そう。

そんな無理しなくていいのに笑

てか、まだ12時前だけど？

早くね？

「別にもう寝てもいいよ？」

A「ううん、まだ起きてる。玲於とお話しする」

なんて、可愛いこと言うから

体育座りしてるその膝と腰に手回して抱き上げた。

A「…わっ、えっ？まだ寝な、」

「うん。ベッドでお話ししよ。」

「ほら、テレビ消して、リモコン置いて」

A「う、うん」

俺の腕の中から手伸ばして、リモコン置いたA

そのまま寝室まで連れてって、ベッドに下ろした。

それだけで顔赤くして困った顔してるし

…もうこっちが困るって。

「んな顔すんなよ笑なんもしねえから笑」

A「っわ、わかってるよ…」

「A落ちそうだから奥行って」

大人しく壁側に寄ったAの隣に横になる

そんなに小さくないベッドだけど

やっぱ二人寝ると若干狭くて

俺が大丈夫？って感じ

でも俺は、ここで理性飛ばすほどバカじゃない

…はず。

「いつもこんな時間に眠くなんの？笑」

A「ううん、そんなことないんだけど… なんか最近眠れなくて」

「なんで？」

A「分かんない… 一人で寝ること少なかったからかな？」

…やっぱ、寂しいんだ。

だめじゃん、眠れないとか…

A「でも、今日は眠れそう」

嬉しそうに笑うA

目が合って、あ、って顔して

A「…なんか今、変なこと言ったね私」

「…言ったね笑」

恥ずかしそうに布団で顔隠すAの身体引き寄せて

優しく抱きしめた。

A「…やっぱ寝れない、」

「…なんで？笑」

A「だって… 」

「…嫌？」

聞いたら、小さく首を横に振ったから

抱きしめ合ったまま、遅くまで話した。

この時間を、話したことを

忘れないように、胸に刻み付けながら

Aが安心して眠れたらいい

って、願いながら

．