線香花火。＿＿Reo (ページ21)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:126,851 hit

２１＿＿ページ21

.

Aside＿＿＿＿＿

「え、玲於来れなくなったの…？」

隼「うん、おばあちゃんちに顔出さなきゃいけないらしくて、お母さんと休みかぶってるのが今日だけなんだって。タイミング悪いよな～」

「そうなんだ…」

当日、待ち合わせ場所に来たのは

ミカと隼だけだった。

玲於、忙しいし

おばあちゃんもテレビで活躍見てるだろうし

挨拶しに行かないとだよね

会いたかったな…

ミカ「A、いいの？玲於とこのままで」

「え… うーん……」

隼「玲於、絶対Aと話したいと思うよ？笑」

「…そうかなぁ…」

ミカ「そうに決まってるじゃん！もうじれったいな～本当」

じれったい…

玲於もこの夏休み、私に会いたいなんて

一瞬でも思ってくれたかな

隼「今日の夜中、ばあちゃんちから帰って来るって言ってたけど。連絡してみたら？」

「えっ、私から？」

ミカ「しなよ！会った方がいいよ！」

「でも、忙しいだろうし、夜遅くに行ったら迷惑じゃ…」

隼「大丈夫だって！今日逃したらもう本当に俺ら忙しくなるよ？」

え～…… 自分から誘うなんて

ほとんどしたことないよ

遊ぶ時もいつも玲於からで

それなのに、こんな気まずい感じの時に

私から…？

「無理だよ～～…」

ミカ「A、分かってるでしょ？玲於はAのこと大切だから、こうやって距離置いてんの。だからAから会いに行かないと、ずっとこのままだよ？」

ずっと……？

もう玲於と話せない？

夢者修行が成功して

玲於が芸能人になっちゃったら…

それこそもう、話せるチャンスなんて

一生ないかも知れない。

そんなの…

「やだ……っ」

ミカ「じゃあほら、携帯開いて！」

隼「本当世話が焼けるな～笑」

今日の夜、会いたいって

初めて玲於に、会いたいってLINEを送った。

．