蒼空を架ける 涙雫【東方project×鋼の錬金術師】

22の錬金術 ページ22

兎にも角にも着いた。

国家錬金術師というだけあって家はかなり大きい

大佐がベルを鳴らした
すると、


ガサッ！


という音がしたかと思ったら


エド「(ｷﾞｨﾔｧｧｧｧ！！」


エドが悲鳴を上げ犬の下敷きになっていた

タッカー「こらだめだよ アレキサンダー」


梨沙「(可愛い犬だ…)」

ニーナ「わぁお客さまいっぱいだね お父さん！」

中からでてきたのはおさげの可愛らしい女の子だった



貴「(可愛い…)」

タッカー「ニーナ、だめだよ
犬はつないでおかなくちゃ」



家の中に案内してくれるタッカーさんをジッとみる
思ったより優しそうな人……だが…



タッカー「いや申し訳ない
妻に逃げられてから家の中もこの有り様で…」


周りを見渡すと本やダンボールばかりだ それにところどころ蜘蛛の巣まで張っている



貴「(妻……。)


妻を使って動物を錬成…？

まさか…ね……

けど、何かあるかも知れない…



貴「(梨沙。タッカーさんから離れないで。)」

梨沙「(了解。)
主、ちょっと用事があるから出掛けてくる。」

貴「気を付けて…」

梨沙「分かってる。」


タッカー「あらためて初めまして
エドワード君、アルフォンス君、Aちゃん。
『綴命の錬金術師』ショウ・タッカーです」



にこやかに話す彼の裏には何かあるはずだ……




ロイ「彼らは生体の錬成に興味があってね
ぜひタッカー氏の研究を拝見したいと」

タッカー「ええかまいませんよ。
でもね、人の手の内を見たいと言うなら君も手の内を明かしてもらわないとね。それが錬金術師というものだろう
なぜ生体の錬成に興味を？」

ロイ「あ、いや彼らは… エド「大佐」！」

エドが大佐の言葉を遮る



エド「タッカーさんの言う事ももっともだ」

そう言いながら上着のホックを外す

エドは目をつむりオートメイルを見せる


貴「私はちょっと席を外すよ。」




タッカー「…なんと……
それで『鋼の錬金術師』と」









・・・

貴「……。」

やっぱり、そうだったんだ。





タッカー「そうか母親を… 辛かったね…」




ロイ「彼のこの身体は東部のあの内乱で失ったと上には言ってあるので人体錬成のことについては他言無用でお願いしたい」

タッカー「ああいいですよ
軍としてもこれほどの逸材を手放すのは得ではないでしょうから。では…役に立てるかどうかわかりませんが私の研究室を見てもらいましょう」

エド「うわぁ…」
研究室にいたのは多くのキメラだった


貴「……。」

23の錬金術→←二十の錬金術

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す