【呪術廻戦】呪霊を祓いに来ただけなので、事件はお呼びではないです

105話 ページ39

しかし、向こうから扉を開ける様子はない

どうやらずっと扉の前に立っているようで、音もしない


A『…開けてきますので、ここで待っててください』


コナン「大丈夫なの？多分だけど…」


A『うん、きっと生きてないと思うよ
大丈夫、わかってるから』



扉の前から気配はあれど、呪力なんて無い

しかも、生きている人間がいるなら声を掛けてくるはずだ


まぁ、犯人の可能性もあるが




Aが勢いよく扉を開け呪符を構えると、首の無い状態の女性が立っていた


しかし、その女性はこちらに攻撃してくるわけでもなく、そのまま前に倒れてしまった



A『え？嘘でしょ？
一体どうやって…？』



立って歩けるわけがあないのにここまで来ている

一体どうやって？


今まで感じたことがない恐怖が湧き出てくる



落ち着け


自分が落ち着かなければいけない

あの二人を守れるのは自分しかこの場にいないのだ





一度深呼吸をして倒れている女性を見る


女性の手には何か鍵が握られていた



A『鍵？』

コナン「Aさん、大丈夫？」

A『うん、大丈夫
それより、この鍵なんだけど』

降谷「鍵？」

A『なんか、この女性が鍵を握っていて』



二人はゾッとしたように女性を見る

それはそうだろう、先程までは扉の前に居なかったのにいるのだから



コナン「だ、だったら机のじゃないかな？
鍵かかってたし」

A『あ、たしかに』




奥の机に近づいて鍵を差し込んでみると、ガチャと音を立てて開く事が出来た

その中には手帳と無線通信に関する本が入っていた




降谷「無線通信という事は、やはりモールス信号か」


コナン「ベッドランプのスイッチを使って何か言葉を作るのかもね」


A『良くこんな本あったね
持ってきてたのかな？』


コナン「地図に書斎とかあるからそこから持ってきたのかも」


A『なるほど』




手帳にはこう書かれていた



謎解きの鉄則:出題者の意図を読み解く
ペッパー・ペティグリューが生きていたのはとても昔…
門番に合言葉を伝えると言っても、本当に門番を用意しているわけがない。
彼女はどんな方法で合言葉を入力させるつもりなのだろう。
謎解き達成者についても知る必要がある。
書斎チェックリスト
・ペッパーペティグリューの伝記(主の言葉の詳細、性格、来歴、問題作成の手がかり)
・謎解き成功者の情報(問題解決に至った手がかり)

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