【呪術廻戦】呪霊を祓いに来ただけなので、事件はお呼びではないです

99話 ページ33

A『え？』




急いで自分の携帯を取り出し警察にかけるが返答はコナンと同じだった

どうやら電話は繋がらないらしい

呪霊の仕業なのではないかと思うも、何一つ呪力の反応もしない





そしてここで違和感の正体に気づく
そう、先程の違和感はこれだ


全く呪力を感じない
生きている人間がいれば当然呪力は感じられる


ここでは全くと言っていいほど感じないのだ
しかし、今さっきのように人はいる、いや、いたのだ

ならば…



A『…ハハ、、マジか…』



深呼吸をして冷静になる
こうなってしまったのなら仕方ない

望みは薄いが玄関ホールに戻る方がいいだろう



A『コナン君、安室さん、いったん玄関ホールに向かいましょう

電話が出来ないならここを出て呼びに行くべきです』



コナン「…うん、そうしよう」


降谷「…ああ、一度頭を整理させてくれ」



コナンは深呼吸を繰り返し、冷静を取り戻す
もう安室では無く、降谷に戻ってしまったようだ
流石にこれは人智を超えた出来事すぎたのだろう

早歩きで玄関ホールに向かう


玄関の扉を開けようとするが、案の定開かない



A『クッソ、開かねー！』


降谷「クソッ、どうなっているんだ！」




二人がかりで押してみるが開かない
やはりなんらかの力で閉じ込められたようだ



コナン「…ダメだ、探偵バッチも反応しねぇ」




完全に外部と遮断されてしまった





A『…とりあえず、今あったことを整理しましょう
開かない扉に体力を使うのはもったい無いですから』

降谷「…はあ、もう少しここのことを調べておくべきだったか…」





コナンは何かずっと考えているのか何も喋らない

降谷も少しづつ整理できてきたのか、先程よりも落ち着いている




コナン「もう一度あの部屋を調べた方がいいと思う」


降谷「ああ、あれに気を取られて部屋全体を見る事は出来なかった

あの首.吊り自体にも何か仕掛けがあるかもしれない」


A『…わかりました
でも、先に私が部屋に入ります』




玄関ホールにずっといるよりも探索をして出口を探した方がいいと判断する

この二人に怪我を負わせるわけにはいかない




同じルートで部屋Dにたどり着く



まずAが扉を開けて中を見る
先程と変わらず首.吊り死.体がおり、変わった事はない

部屋の電気をつける

荒らされた形跡は無く、部屋は比較的綺麗だった

100話→←98話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す