深海 ページ7
「ヨウコソ」
_
「新しく今日から1組に所属する人がいます」
「…
「質問は休み時間にして下さい。では点呼をとります」
深海とは、陰陽頭から貰った苗字だ。
ゆっくりと流れる雲に微睡みを覚えながら、隣にいる主を眺める
「_深海さん」
「 はい 」
人間ごときに返事を返したのだから、ありがたいの一言くらいないのか?
まあ、それはたいそう昔の話だ
「A、次は実技っスよ」
「あぁ。…その、共に向かいたい…できるか?」
「(うちの青龍かわいいッ)まだわかんないこともあると思うんで、いいスよ」
「ありがとう、な」
陰陽頭から「元の姿は使ってもいいけど、手加減はしてね〜☆。担任には話してあるから☆」
とか、そんなことを言われた。
戯言を、と思いながら歩いていた。
「ここスよ、ここ」
ギィイィ…と音を立てながら扉が開いた
「…随分と近代的だな」
「そうスか?」
あぁ、と返事をして歩く。
「今日の実技では、皆さんの今の実力を計らせていただきます。」
「深海さんは大丈夫ですか?」
「…大丈夫です、構いません」
「では一番目の人から_」
一応霊符は持ってきているが、まあ一瞬だろうな
…が、陰陽頭の事だ。なにか仕掛けているはずだ
少しバレないよう壁に寄りかかり寝ていた。
「_深海Aさん」
「は〜い」
カツカツと音を立てる靴を鬱陶しいと思いつつ、その目の前の標的を眺める。
…真蛇ってとこか。
「…深海さんあんなの祓えるの…?」
「いや無理でしょw」
さて、その愚かな人間を一掃してやろう。
青龍の姿に戻る?馬鹿を言え。
「纏神呪の使用許可は得ているからな…!」
『青龍明鏡符 纏神呪』
「あ、A…やっちゃったっスね」
「許可を得ているとはいえ纏神呪を使うとは想定外だな。これは有馬たんに報告しないと」
呪力の高ぶりをこの身に感じる。
『うふふひゃひゃひゃほほほはは!!!』
「あいかわらずの穢さだ」
限界の250mの範囲内…ならば。
「霜天龍驤之自在…!」
「おぉ〜。今度僕も教えてもらおっス」
『ぎゃはははは!!』
「まだ祓われない、か」
ならば、これで終わらせてやる
(よ〜く見ておれ主、これが水度坂の秘術だ)
「
カッ、と閃光が口から放たれる。
これができれば、お前も。
「私に認められる、な」
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みたらし団子バカ - 面白いのだぁぁぁぁぁぁ!w (2018年3月25日 13時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
黒狐*布都(クロエ)(プロフ) - 空猫は飼い猫さん» そうですか?ありがとうございます!!期待に応えられるよう、日々精進致します! (2018年3月13日 16時) (レス) id: b7a0e82e75 (このIDを非表示/違反報告)
空猫は飼い猫 - 初めまして!!空猫です!すごく面白いですね!更新が楽しみです!これからも頑張ってくださいね (2018年3月12日 22時) (レス) id: 939bee8bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちりんご | 作成日時:2017年12月17日 21時