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フットボールフロンティア
全国大会 優勝は雷門だ。
(作られた強さは、敗北の一途を辿る。)
星宮は微笑んで雷門を見ていた。
そして、肩を落としている世宇子へ目をやる。
その目に、冷たさは微塵も感じられなかった。
帰りのバスで、メンバーが優勝に浸った後、鬼道に問い詰められる星宮。
｢で、影山とはどういう関係だ。｣
苦笑いしながら答える星宮。
｢仕事上、繋がってた人なんだ。
私は彼奴についてたわけじゃないよ。
それは鬼瓦さんがよく知ってる。｣
そうか、と頷く鬼道。
外を確認して、ここで下ろしてください、と古株に頼む星宮。
｢Aちゃん、中学まで行かないの？｣
木野に問われる。
部員でもマネでもないからね、と言って、ドアに向かう。
その背中に、円堂が声を掛ける。
｢お前ももう、雷門の一員だ！｣
立ち止まって、微笑んで振り向いた。
｢優勝おめでとう。
これからも頑張ってね。｣
星宮なりの精一杯の祝福だった。
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作者名：まにゅ | 作成日時：2018年3月24日 8時
