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中庭の、学校がある日でさえ人が来ないようなベンチに座って本を読む。が、さっき読んだあの日記の内容が脳裏に焼き付いて離れない。溜息を吐いて空を見上げる。ふと、後ろから気配を感じて振り返った。
｢…やまだぬきちゃん。｣
私に気づいたやまだぬきちゃんは、空いている隣にちょこんと乗っかって見つめてくる。頭を撫でてやると、気持ちよさそうに目を瞑る。か、可愛い…癒しだぁ…
ゆったりした時間を過ごしていたが、突然やまだぬきちゃんがぱっと頭を上げて後ろを見始めた。浦田先輩かな？とか思ったけど、先輩が来たならこの子はすぐに駆け寄っていくはずだ。私も警戒して、同じ方向に視線をやる。細い道の先から現れたのは…
｢なんで、ここにいるの…｣
｢なんでって…迎えに来たからに決まってるじゃないか。さ、お父さんと一緒に帰ろう。｣
私の父親だった。固まる私に、お父さんは手を差し伸べる。もちろんその手を取るはずもなく、私は彼を睨みつけた。やまだぬきちゃんはそんな私の感情の昂りを感じ取ったのか、走ってどこかへ行ってしまった。
｢…絶対嫌です。
私はあんな家には帰らない。｣
｢はは、随分生意気になったもんだ。
でも、お前に選択肢なんかないんだよ。｣
人当たりのいいにこやかな笑みから一転、冷ややかな目で私を見るお父さん。…正直お父さんなんて呼びたくない。捕まったら一瞬でテレポートされて終わり。絶対に捕まるもんか。
｢全く、親の名前を勝手に使って…
どこに行ったのかと思ったらこんな所にいるなんて。お母さんも心配してるぞ。｣
｢…今さら何のつもりですか。
散々放ったらかしにしておいて、帰ってこいなんて。｣
そういう畏まった話は家でしよう、なんて言って私に向かって魔法を放つ。その放たれた魔法は、私が仕方なく無効化を発動する前に、他の打ち消し魔法によって消滅した。
｢うちの生徒に手出そうとするのやめてもらっていいすか。｣
｢浦田先輩…｣
足元に寄ってくるやまだぬきちゃんが走ってきた先には、浦田先輩がいた。
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まにゅ(プロフ) - 暁さん» 嬉しいですありがとうございます(T_T)期待に添えるよう頑張ります！ (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - すごく面白いです！！無理なさらずに頑張ってください！！ (2019年4月10日 19時) (レス) id: 5628b1917f (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！頑張りますね(^ ^) (2019年4月8日 8時) (レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 面白いです！最高です!!魔法研究気になります！亀さんでもいいので頑張ってください! (2019年4月7日 21時) (レス) id: fdd942ce22 (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 志麻セン寄りの箱推しさん» ありがとうございます(T_T)更新頑張ります！ (2019年4月7日 15時) (レス) id: 00588a474f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まにゅ | 作成日時：2019年3月18日 10時
