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まぁそれも随分慣れたものだ。私が嫌われているのは、坂田くんの隣に並んで歩いている事が発端ではない。現に今も坂田くんは歩きながら女の子達に囲まれている。彼女達は、私の事に触れないで。
“魔法を使う事が好きじゃないから”
ただそれだけ。それだけの理由。この学園は、生まれ持った能力が無ければ入れない。生徒達はそれに誇りを持っているわけで、魔法が使えるにも関わらずそれを好もうとしない私は、いわば異質である。
坂田くんがどうして私に構うのかは彼にしかわからないが、それを良しとしない彼女達の私情も相まってこういう絵面になったのだ。
｢なぁ、邪魔やからどいてくれん？
お前らに興味無いから、はよ行かせて。｣
女の子達に冷たい視線と言葉を突き刺しながらずけずけと歩いていく坂田くん。その後ろをしれっとついて行く。
｢相変わらず冷たいねぇ。｣
｢ええやろ。
はよご飯食べたいし、俺あの女の子らに興味無いもん。｣
先程とは打って変わってニコニコしながら言っているが、言葉はいたって毒舌である。
｢まぁた女の子に冷たい事言ったん？｣
後ろから京都訛りの柔らかい声が聞こえてきて、思わず振り返る。
｢センラやって言う時は言うやろ？｣
金髪にピアス、傍から見たらただの不良だが、彼はそんなぶっ飛んではない。折原センラ、彼も坂田くんと同じ、この学園のエリートだ。
｢まぁ言うには言うけど、あんなストレートには言わんなぁ。って、ちゃうねん、今日俺、一緒に食べる予定だった奴が急用できたとかで食べれんくなったから、ご一緒してもええ？｣
｢えー、俺とA2人だけやったのにぃ。｣
｢頼むってぇ、今日だけぇ。｣
お願い、と手を合わせている折原くんを、坂田くんは眉間に皺を寄せながら見る。
｢今日だけなら…Aがいいっていうんなら。｣
坂田くんの赤い目が、私に向く。
｢大丈夫だけど…私いない方がよくない？｣
坂田くんと折原くんは仲良しだから、私がいたら少し気まずいのではないだろうか。
｢おってや！今日はAと食べるって決めててん！｣
｢そんな気にせんで。俺が頼んどるんやし。｣
駄々をこねるような坂田くんと、ふわりと微笑む折原くんに、少し安心しながら大広間の席についた。
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まにゅ(プロフ) - 暁さん» 嬉しいですありがとうございます(T_T)期待に添えるよう頑張ります！ (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - すごく面白いです！！無理なさらずに頑張ってください！！ (2019年4月10日 19時) (レス) id: 5628b1917f (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！頑張りますね(^ ^) (2019年4月8日 8時) (レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 面白いです！最高です!!魔法研究気になります！亀さんでもいいので頑張ってください! (2019年4月7日 21時) (レス) id: fdd942ce22 (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 志麻セン寄りの箱推しさん» ありがとうございます(T_T)更新頑張ります！ (2019年4月7日 15時) (レス) id: 00588a474f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まにゅ | 作成日時：2019年3月18日 10時
