誤魔化し ページ21
センラくんとは少しだけ、例のダンスパーティーの話をして別れた。あの私の行動はだいぶ弄られたし、これからも弄られるだろう。くそぅ。
｢あ。｣
｢あ…こんばんは。｣
図書室から自分の部屋に帰ろうと歩いていると、目の前に浦田先輩が現れた。あのやまだぬきちゃんの1件から、私と先輩は微妙な距離感を保っていて、会う度に気まずくなっている。坂田くんとかセンラくんがいたら別なんだけど。
｢こんな時間まで何してたの。｣
｢えと、センラくんと図書室でお話してて…｣
ダンスパーティーの話をしていた、なんて口が裂けても言えない。どうせ当日にはバレるんだろうが、極力口外するのだけは避けておきたい。また無駄に絡まれそうだから。
｢ふぅん…
そうだ、気になってたことがあるんだけどさ…｣
｢何ですか？｣
浦田先輩の翠色の綺麗な瞳が、すっと細められる。
｢君の親って、特別魔法研究所の職員？｣
｢なんで、それ知ってるんですか…｣
先輩の思わぬ言葉に、一瞬固まってしまう。子供のから嘘を吐くのが苦手で、どうしても顔に出てしまうから、誤魔化しようがない。
｢鷲嵜って珍しい苗字だから、気になって調べてみたんだよ。自分で言うのもアレだけど、俺の一家も低い身分じゃねぇし、調べる伝はいくらでもある。
やっぱりお前、鷲嵜家の奴だったか。｣
どう誤魔化しても今更遅い。浦田先輩に知られてしまったからどうとかいう問題ではない。この事実を誰かが知ってしまったことが一番の問題だ。
何を返せばいいのかわからなくなって、浦田先輩と目も合わせずにテレポートする。
(まずい、ばれた。)
知られてはいけない、私の1番知られたくない事実を、人に知られてしまった。
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まにゅ(プロフ) - 暁さん» 嬉しいですありがとうございます(T_T)期待に添えるよう頑張ります！ (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - すごく面白いです！！無理なさらずに頑張ってください！！ (2019年4月10日 19時) (レス) id: 5628b1917f (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！頑張りますね(^ ^) (2019年4月8日 8時) (レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 面白いです！最高です!!魔法研究気になります！亀さんでもいいので頑張ってください! (2019年4月7日 21時) (レス) id: fdd942ce22 (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 志麻セン寄りの箱推しさん» ありがとうございます(T_T)更新頑張ります！ (2019年4月7日 15時) (レス) id: 00588a474f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まにゅ | 作成日時：2019年3月18日 10時
