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｢さっすが、治癒魔法が得意なだけあるな。｣
｢治癒とか回復なんて論理ばっかやん。よう使えるなぁ。｣
｢これしか取り柄がないですからね。坂田くんも、素質はあるからすぐに使えるようになると思うけどな。｣
中庭を走り回るやまだぬきちゃんを見つめながら、3人で話をする。数日前の私からは考えられない行動だ。
｢またお前ら？｣
｢あ、浦田くん。｣
私はこのメンツに引き合わせられる運命なのだろうか。センラくんはいないけど。坂田くん同様、突然現れた浦田先輩に無意識に体が強ばる。
｢浦田さん、何しに来たん？｣
｢やまだぬきの回収。｣
浦田先輩の肩にぴょんと飛び乗るやまだぬきちゃん。可愛い。
｢お前ら3人はここで仲良く何してるわけ？｣
鋭い視線で私を睨みつけてくる浦田先輩。その飼い主の様子に気づいたのかわからないが、やまだぬきちゃんが浦田先輩の肩を飛び降りて私の足元に擦り寄ってきた。
｢あ、おいやまだ！｣
｢浦田くん、そんなに鷲嵜ちゃんのこと除け者にせんでもええと思うよ。｣
｢は？｣
浦田先輩の冷たい視線が月崎先輩に向く。月崎先輩が私を庇ってくれたことに驚きを隠せない。昨日はあんな冷徹だったのに。
｢やまだ怪我してたで、Aが治したけど。｣
未だに不機嫌な坂田くんが、ざっくり説明してくれる。ざっくりすぎやしないか。
｢…お前が？｣
｢え、まぁ…はい。｣
また何か言われるのかと身構えたが、そんな私の心配を他所に浦田先輩は驚きの一言を発した。
｢…さんきゅな。｣
思わずえっと声を上げてしまう。
｢やまだは、悪い奴に懐かないから。｣
端的だが、それは浦田先輩が私を多少なりとも信用してくれたという意味で。
｢…いえ、無事で何よりです。｣
少しだけ、ほんの少しだけ、私と浦田先輩の溝が浅くなった気がする。でも、その光景に苛立ちを募らせている人がいるなんて、私は思ってもみなかった。
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まにゅ(プロフ) - 暁さん» 嬉しいですありがとうございます(T_T)期待に添えるよう頑張ります！ (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - すごく面白いです！！無理なさらずに頑張ってください！！ (2019年4月10日 19時) (レス) id: 5628b1917f (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！頑張りますね(^ ^) (2019年4月8日 8時) (レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 面白いです！最高です!!魔法研究気になります！亀さんでもいいので頑張ってください! (2019年4月7日 21時) (レス) id: fdd942ce22 (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 志麻セン寄りの箱推しさん» ありがとうございます(T_T)更新頑張ります！ (2019年4月7日 15時) (レス) id: 00588a474f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まにゅ | 作成日時：2019年3月18日 10時
