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Sakata side
｢ずーっと1人で我慢してきたのに、異例の編入だからってここでも冷たい目で見られて、寂しかったんやろ？｣
そう言って彼女を抱き締める力を少しだけ強くすると、小さく頷いて俺の服を握ってくる。可愛い、なんて思っても口には出さない。
高等部に進学した時、一学年数十クラスあるうち俺のクラスに編入してきた彼女、鷲嵜A。同性異性に限らずその媚びない性格と、何を言われても動じない大人びた控えめな彼女に、女子だというのに珍しく興味を抱いた。
その興味が、好意に変わるまで時間は要さなかった。センラみたいなナルシストではないが、自分の顔の良さは自覚している。まぁここまでわーきゃー言われといて自覚がなけりゃ、相当やばいやつだ。コミュ力は高い方だと思っているし、彼女と仲良くなるのは容易かった。
Aに、この学園で1番仲のいい人は？と聞けば、真っ先に俺の名前が出る自信がある。
｢坂田くんって優しいね。｣
その優しさに、多少の下心があることなんて知らないAは、俺を過剰に信用している。彼女の俺に対するそれは、依存という言葉で収められるし、邪魔をする奴は誰であろうと容赦しない。
俺だけで事足りる。Aの寂しさを埋めるのは、心の拠り所になるのは、俺だけで充分だ。
あの後Aとは別れて自室に戻った。
(最後まで服掴んでたなぁ。)
その可愛さににやけそうになる気持ちをぐっと抑えて、床に散乱した魔導書やら教科書やらを漁る。
｢どっかにあったはずやけど…あったあった。｣
伊達に学年トップを争ってるわけじゃない。まぁ理論的な治癒回復魔法は苦手ではあるが、その他は割とできる。歴史とかは知らないけど、魔法に関してなら記憶するのも得意。
見つけた1冊を開いて、種類別の属性魔法のページを眺める。
｢…治癒回復魔法能力に逸してる魔法使いは、ごく稀に魔法無効化を伴う、か。｣
Aが隠したいのはこれか。なぜ隠したいのかまでは知らないが、俺にもわかるヒントを与えてしまったんだから浦田さんだって気づくはず。
｢まーた目ぇつけられるで…
ま、俺がおったら浦田さんも下手に手出しできひんやろ。｣
可愛い可愛い俺のお気に入りちゃん。もっと俺に頼って、もっと俺に依存して。
誰にも邪魔なんてさせないから。
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まにゅ(プロフ) - 暁さん» 嬉しいですありがとうございます(T_T)期待に添えるよう頑張ります！ (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - すごく面白いです！！無理なさらずに頑張ってください！！ (2019年4月10日 19時) (レス) id: 5628b1917f (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！頑張りますね(^ ^) (2019年4月8日 8時) (レス) id: 886f7501c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 面白いです！最高です!!魔法研究気になります！亀さんでもいいので頑張ってください! (2019年4月7日 21時) (レス) id: fdd942ce22 (このIDを非表示/違反報告)
まにゅ(プロフ) - 志麻セン寄りの箱推しさん» ありがとうございます(T_T)更新頑張ります！ (2019年4月7日 15時) (レス) id: 00588a474f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まにゅ | 作成日時：2019年3月18日 10時
