ライセンス ページ15
午後の練習をつくし先輩に任せて(断じてサボってはない)、サッカー協会本部へ向かう。
なんなのホントに、私学生なんだけど？
イレブンライセンスを受付の人に見せて、本部に足を踏み入れる。
｢だる…。｣
正直、ここにはいい印象などないが、私の立場では反抗できないため仕方なく来ている。
どうせまた雑用だろうな、と考えながらお偉いさんの部屋へ向かう。名前は知らん。
｢失礼しまーす…。｣
｢あぁ、水無瀬さん、待っていたよ。
忙しい時にすまないね。｣
ほんとだわこの野郎、という心の声は表に出さずぐっと飲み込む。
｢例の件について、答えは出たかね？｣
ワントーン低くなったその声で、部屋の空気が一瞬で冷える。この感じは嫌いだ。
｢…1度お断りしたはずです。
それに、私は雷門のマネージャーで…｣
｢わかっている。
だが、もったいないと思わんかね？
君のような実力のある選手ライセンスの保持者が、力を使わないでいるのは。｣
背中に冷や汗が流れる。
どうして、何でこの人がそれを知っている。
｢………それでも、私はやりません。｣
言い切った私の目を、探るように見てくるお偉いさん。早く帰らしてくれ。
しばらくの沈黙の後、溜息をついて喋りだす。
｢…仕方あるまいな。
本人の了承が得られなければ、こちらとしても無理矢理送るわけにはいかん。
だが、覚えていておいてくれ、そういう話が君に来ているんだということを。｣
わかりました、と小さく答えて部屋を出る。
本部を出てから大きく息を吐いた。
｢何であの人、私が選手ライセンスの保持者だって知ってんの…。｣
確か、あのライセンスは取り消ししたはずだ。
まぁ愚痴愚痴言っても仕方ないとは思うが、気になるものは気になる。が、今はそれどころじゃない。
｢…雷門大丈夫かな。｣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
更新遅くなりました...
いやほんとすみません...
連休中に下書き頑張って進めますね...
とりあえずオリオンで鬼道さんがああなってしまったのがショックすぎてわろたって感じです...ひぇ...(圧倒的語彙力の喪失)
野坂くん早く戻ってこいカモン。
というわけで今後も亀さん更新ですがよろしくお願いします...
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作者名：まにゅ | 作成日時：2018年10月27日 17時
