さっさと出ていけコノヤロウ.【BTS】 (ページ13)

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＿＿＿＿ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

＿＿＿＿＿＿ｶﾞﾁｬｯ

『……ﾁｯ』

「＿＿＿＿＿＿っ！？？」

最高に目覚めの悪い朝だ。

無駄にあったかいと思ったよ。

床に放り投げられたデカブツを睨みつける。

『…何でいんのよ』

「…ん？ ……おはよ、A」

『……おはよう。じゃなくて、誰の許可得てベッドに転がり込んでんだコラ』

「…俺」

…今すぐ出て行ってくれないかな…。

今日は何曜日か分かってる？土曜日、待ちに待った休みなの。休みの日はアラームなしで起きるのが好きなのに、なーに耳元で鳴らしてくれとんじゃ。

「今日はAと一緒に出かけようと思って、アラームかけた」

『うん。まず出かけないから。おやすみ』

「まだ眠い？ならもう一眠りしてから出かけよう」

『おいおいおい？勝手に入るな！！っ、もう！！』

「わぁ…あったかい…」

抵抗する私の体をいとも簡単に捕まえて、ご自慢の大きい肩にホールドされる。

後ろから伝わる温度に心の臓はバクバクと音を鳴らす。

「…Aっていい匂いする」

『…うっさい、話すなどっか行け』

「ひゃっ、それはむり…」

『寝るな！！』

変な笑い声を出したと思えば、途端に聞こえる寝息。

腕から抜け出そうとしても全然身動き取れなくて。

どうしようかと考えている内に、いつの間にか私も眠りについてしまったのはすぐのこと。

本当はキムソクジンは起きたままで、私が寝たのを確認してから、またアラームをセットし直したことに気が付かなかった。

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「＿＿＿＿＿あいつには渡せないなぁ…」