見た目17歳の元ニート(20歳)は､南波刑務所で看守として働く｡ (ページ7)

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#6　次は5舎* ページ7

＿＿＿13舎13房､看守室｡

『遅いですね…“5舎の主任さん”』

今日から､5舎に配属されることになった。
　が､

　迎えが遅い｡

「急がなくても良いだろ?すーさん｡」

別に急ぎたくて急いでいる訳ではない｡ただ単に､早く行って仕事を済まして寝たいだけだ｡
今も寝ることは出来るだけど､何時来るか分からない状況で寝るのは失礼だ｡

(本当の事…言ったら､僕は13舎が……良いんだけど…………)

((ｶﾞﾁｬｯｯ

突然､乱暴にドアを開ける音がしたので､驚いた｡

「すーさん､迎えに……来たぞ!!」

呼吸を乱して､僕の目の前に立っている人……5舎の主任さんだ｡

『…大丈夫……ですか?』

「なんとか!!」

『なら……良かった…｡』

微笑みながら呟いた｡

((可愛い…))

一と猿門は同時にときめいていた。

『ん…?何で……二人とも…顔が､赤いんですか…?』

すーさんは疑問に思い､つい口に出してしまった｡

「「何でもねぇ…」」

『?』

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

＿＿＿＿＿＿＿5舎8房｡

「すーさん､今週は此処の舎房だから､宜しくな｡」

主任さんは､優しく言ってきてくれた｡

『はい』

「あれ?“女の子”??主任さん､どーしたのこの子｡」

最初に会ったのは､紫色の服を着た囚人だった｡

『初めまして…､僕の名前は……雷冥昴って言います…………宜しくです｡あと､20歳ですから…』

女の子と言われたことにムッと来て､年齢まで教えた｡

「そうなの!?ごめん､ごめん｡俺は､囚人番号71番｡チィーって呼んでね､すーさん｡」

(あれ?何かあだ名知られてる……ま､良いや)