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399話:可哀想 ページ41

朦朧とする意識の中、

土蜘蛛の謝る声と、

少し変わった味のする液体を飲んだ。









ー女郎蜘蛛sideー


大やもり「報告書が届いてる。大ガマからだよ。」

女郎蜘蛛「生まれたとは聞いていたけど、まさか…鬼の力が目覚めるなんて。記憶は全部なくなったはずなのに、一体何が原因なのかしら。」

大やもり「さあ…。でも、今のところ暴走していないし、過去と同じように苦しむだけに留まっているんだから、大丈夫なんじゃない。」

女郎蜘蛛「おおもり山の山頂にあるミステリーサークル、あの子が作ったのよ?またいつあの力が目覚めるか分からないじゃない。」

大やもり「………土蜘蛛達がどうにかしてくれるでしょ。」

女郎蜘蛛「馬鹿ね。あの子は____なのよ?」

大やもり「………“アレ”が動けば、どうにか対策を考えないとね。」

女郎蜘蛛「今のところは…まだ…。でも、あの子にはエンマ大王様がついているから。それに、アタシ達もね。」

大やもり「………はいはい。」





念願の想い人が生まれたっていうのに
エンマ大王様は動こうとはしない。

どうしてなの?

あの子に記憶が無いから?
それとも、他に何か…………。




女郎蜘蛛「…ねぇ、記憶を取り戻す薬…ってのがもしあるとすれば、あの子は使うって言うかしら。」

大やもり「……どうだろうね。」

女郎蜘蛛「これじゃ、あまりにも可哀想よ…。」




あの子以外の、妖怪達が。
アタシ達も含めて、ね。

続編→←398話:鬼の気配



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作者名:暁兔 x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年1月18日 0時

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