364話:限界値 ページ5
食事を終え、土蜘蛛は私に
布団へ戻るように言った。
そう言えば、起きた時から身体がとても重たい気がする。
怠くて、それに少し熱っぽい…。
貴方「風邪…かなぁ………。」
最近、自分の限界を超えた事柄が多くて
そろそろ身が持たないのかもしれない。
ここまで来ているってことは
自分の過去を、間違うことなく辿っているということ。
それだけは確信と自信をもてる。
何より今自分は存在しているから。
貴方「もう…元の時代に近いはず…。いつになったら帰れるのかな………。」
帰れば、カルラと烏天狗とは会えていない生活が始まる。
何か過去と関係しているのか、それとも…。
貴方「…そういえば、林の中で私鬼になったはずじゃ………。」
喉の激しい痛み、カルラの慌てた声。
未だに覚えている。
貴方「あの後どうしたんだっけ…、大やもりの記憶から目覚めたらここに居たってことは……。私が眠っている間に何かあったってこと…?」
私が一人でここまで帰ってくるなんて
考えられない。
土蜘蛛が連れてきてくれたのか。
貴方「…聞こうにも………身体が怠くて…ダメ…………。眠気も………。」
日頃の疲れからか、目を閉じるとすぐに寝付いてしまった。
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作者名:暁兔 x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年1月18日 0時