394話:側近 ページ36
“インターフォン”と呼ばれる物が、
家中に響いた。
貴方「呼び鈴が……、大ガマ…いないの?」
2人がいないなら、私しか出る者はいない。
恐る恐る戸の内側から声をかけた。
貴方「ど…どちら様……ですか?」
すると、外から声がした。
?「うん?女の声?ついに大ガマ、女を連れ込んだのかい?」
?「馬鹿な、土蜘蛛殿の正妻か何かだろう。」
?「どうでも良いけど。あ、ちょっとそこの君。僕等、土蜘蛛と大ガマの側近なんだけど、入っていい様に言われているんだ。鍵を開けてくれないかい?」
貴方「え?あ、はい!ただいま!」
言われるがままに鍵を開ける。
この声、聞き覚えがある…。
?「はぁー、ありがとう……え?」
?「おいキュウビ、突っ立ってないで中に…………お前は…!」
貴方「え…?あ、……えっと…。」
キュウビとオロチだった。
思わず2人の名を呼びそうになったのを
グッと堪える。
貴方「あ、す…すみません。私、3日前からここでお世話になっていて……。」
キュウビ「う、うん、…そう、かい……。僕はキュウビ。大ガマの側近だよ。」
オロチ「俺はオロチ。土蜘蛛殿を援護している。」
貴方「よろしくね、キュウビにオロチ。私はA。」
キュウビ「……A…、よろしく。それで…あの馬鹿はどこに行ったんだい…?」
貴方「あ…大ガマは……えっと…閻魔離宮……?という所に行っているそうよ。」
オロチ「……大方、昼餉の準備のサボりだろう。台所借りるぞ。」
貴方「え?あ…はい………。」
オロチとキュウビも、もうここに一緒に住んでる…のかな?
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作者名:暁兔 x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年1月18日 0時