君を独占したい。ー９ー【妖怪ウォッチ】 (ページ17)

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３７６話：悲観的な考えページ17

閻魔「聞きたいことがある、と言ったな。」

貴方「はい…。」

閻魔「洗いざらい話そうと思っておった。胸の内を全て吐き出せば良いぞ。」

貴方「では………。私…昔に聞いていたんです。鬼の血薬で鬼になったら、2度と転生しても変わることはないと…。私は人間の時に血を飲んだのに、今は鬼族…妖怪のうちに入っています。どうしてなんですか…？」

閻魔「ふむ………。それは、A自身が元から鬼族の血を引いていた可能性もある。更に、お前の中から漏れ出る微量な妖気………未来からやってきたと言っていたな。その作用もあって、転生し、妖怪になる事が可能になった…というわけじゃ。」

貴方「人間と妖怪のどちらの属性も持っていたから…ということですか。」

閻魔「左様。こればかりは、調べぬ限り断定は出来ないがな…。」

貴方「……そう…ですか。」

閻魔「他に、何かあるか。」

貴方「………私の記憶を弄ったのは…閻魔大王様なんですか。」

閻魔「……率直に言うと、そうなる。」

分かっていた。
でも、本人から聞きたくなかった。
どうして？と思うよりも
そうしなければならない理由が
「私が鬼族だから、いらない」という
とても悲観的な考えしか浮かばない。

貴方「それは………どうして…ですか。」

聞くのが怖くて、
拳にグッと力を込めて
俯き、目を閉じた。