君にどう好かれるか考えるー６ー (ページ38)

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２６０話：隠し通路ページ38

貴方「…？これは…。」

押し入れの中を調べている時に偶然見つけた。

貴方「…一か八か、だよね。こんな所で烏天狗達が来るのを待ってるだけなんて、絶対に出来ない。」

天井に、一人分入る場所がある。中へはいると、別の場所に繋がるような、屈んで進む通路になっていた。

貴方「…！」

私が天井裏に上がり切った時、
バリッと何かの破れる音と、
バタンという物が倒れる音がして

鬼の声が聞こえた。

貴方「部屋に…入ってきた…！？」

ジッとしていたら今頃……。

恐ろしさのあまり、一瞬足が竦んだが
前だけを見つめて、通路を這うように進んだ。

ー烏天狗sideー

隣の部屋から、何かの壊れる音がした。

女郎蜘蛛「な、何今の音…！まさか…！」

カルラ「くっそ………A…！」

土蜘蛛「………彼奴の気配がない。」

キュウビ「本当だねぇ………。死んだわけでもないみたい。」

大ガマ「じゃあアイツ…どこに…？」

大やもり「僕達側の扉は開くんだから、気配を早く辿ろう。」

オロチ「……この気配…、中庭…？」

烏天狗「……A…」

君はいつだって無茶ばっかりするんだから…！

無事でいて………お願い、
もう僕の前から居なくならないで…！