検索窓
今日:9 hit、昨日:42 hit、合計:35,357 hit

254話:若君が居ないなら ページ32

大ガマ「あのなぁ、綺麗ってのは女に使うんだよ。」

貴方「そ、そうだけど……、今の大ガマ凄く女性に見えて…。」

大ガマ「……それって、さ…。俺の事…男として意識してないってこと…?」

貴方「え…?」

大ガマ「俺の事が女に見えるくらい、異性として見られてねぇの…?」

貴方「そ、そんなんじゃないよ…!」

大ガマ「さっきだって、口付けの事気にしてねぇとか言うし…。普通気にするだろ、好いてもねぇ男から、自分の知らない間に口付けされてんだぞ?」

貴方「…でも………本当に気にしてない…し………。私を助けるためにしてくれた事でしょ…?それに……私、大ガマのこと好きよ…?」

大ガマ「っ!」


私の言葉に、大ガマはピクッと肩を揺らした。
その後すぐだった。


大ガマが私の手首を掴んできたのは。



貴方「大ガマ…?」

大ガマ「そういうの……やめてくれよ。お前が好いているのは…エンマの若君なんだろ…。」

貴方「あ…」



そう言われて、エンマさんとの思い出が脳を過る。
自分でも頬が紅潮していくのがわかる。




大ガマ「お前の困った顔、本当に綺麗だ。」


なんて事を言いながら、私の手首を掴んでいない方の手が、頬に当てられる。


貴方「み…見ないで…」


着物の裾で顔を隠そうとするが、
その手を止められる。

両手を捕らえられた状態で、
背に傷を負っている為、逃げる事も出来ない。


女郎蜘蛛に、女の顔を見せるなと言われたところなのに、この状況に羞恥を感じて更に女の顔になる。


大ガマ「若君が居ないなら……良い、よな…?」

貴方「え…?」

255話:邪魔→←253話:綺麗



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
設定タグ:妖怪ウォッチ , 大ガマ、土蜘蛛、烏天狗   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:暁兔 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月25日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。