君にどう好かれるか考えるー６ー (ページ23)

今日:1 hit、昨日:41 hit、合計:35,404 hit

２４５話：人間なのかページ23

ー烏天狗sideー

大やもり「人間…だよね…？」

事情を知らない3人は、目を見開いていた。

烏天狗「覚えてないかな。室町時代後期に、ここにいた人間の女の子のこと。」

オロチ「若君と恋仲だった、確か…天野Aだったか。」

烏天狗「そう。彼女本人だよ。」

女郎蜘蛛「まさか…！どうして…あの子は死んだはずじゃ………！」

キュウビ「生まれ変わって、またこの時代に人間として生を受けたみたいだ。」

女郎蜘蛛「じゃああの姿は一体……！人間が鬼になるなんて事が有り得るの…！？」

烏天狗「詳しい話はあとにしよう。それより、Aを沈めるには鬼の血か、抑制薬が必要なんだけど……！」

女郎蜘蛛「そんなの、こんな荒れた妖魔界で作れるはずないじゃない！」

烏天狗「…鬼の血しか選択肢は無いみたいだね…。」

キュウビ「土蜘蛛か、大ガマか…。どちらかに貰わなきゃだけど、その前にAを大人しくさせないと…。理性がなくなってる…！」

烏天狗「っ……」

貴方「か…ら………す…て…………逃げ……て……

あﾞ……ぅﾞ……」

烏天狗「Aっ…。！」

完全に理性が切れた訳では無いのか。
長い髪と、下半身を引きずって、
Aがこちらに近付いてくる。

女郎蜘蛛「ひっ……ど、どうするのよ！鬼って言っても人間なんだから、攻撃なんて出来ないわよ！」

そう叫ぶ女郎蜘蛛。
僕はある事を思いついた。