244話:発見 ページ22
貴方「いっ………あ゙ぁ゙っ………!」
部屋から出たものの、
そのまま廊下で倒れ込んでしまった。
時間が経過するにつれて、苦しさが増していく。
どうしよう、このままじゃ理性が無くなって
無差別に周りのみんなに危害を加えるかもしれない。
鬼の………鬼の血さえ…それさえ飲めたら…!
薄れる意識の中、
遠くから私を呼ぶ声が聞こえた。
ー烏天狗sideー
この宮殿の中に、腕の立つ薬師がいると聞いて、キュウビと一緒に捜しにきた。
名は女郎蜘蛛。彼はすぐに見つかったが
素直に協力してくれそうにはなかった。
一刻も早く、Aの傷を治す薬が欲しい。
すると彼は、自分の研究に協力するなら
ついて行っても良いと言ってくれた。
女郎蜘蛛の手助けをしていた、大やもりとオロチという妖怪も一緒に。
どうやらこの3人は、この宮殿で
鬼について研究しているらしい。
僕らもその情報を知っていて
損はしないと考えた。
そうして、5人で白虎の間へと
急いで戻ると、廊下でAが倒れているのが見えた。
烏天狗「A!
……………え?」
キュウビ「アレは…………一体どういう…」
女郎蜘蛛「鬼よ!」
目の前には、いつものAではなく、
角と牙が生えた、人間には見えない者が居た。
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月25日 14時