236話:危険 ページ13
貴方「土蜘蛛と大ガマ、どこにいるんだろう…。」
烏天狗「僕が寝る前に、資料庫に行くって話は聞いたけど…。」
カルラ「資料庫…?それってどこにあるわけ?」
烏天狗「確か2階の角部屋だったはずだけど…。」
カルラ「2階って結界外じゃん!」
貴方「何かあったら……」
烏天狗「……あの2人は強いから大丈夫だろうけど…。」
貴方「……鬼…」
カルラ「A?」
貴方「駄目!早く助けに行かないと!」
恐ろしいことを思い出した。
そう言えば、室町時代後期…
初めて鬼蜘蛛と鬼ガマに会った時だ。
あの時、暴走した鬼蜘蛛を
鬼ガマは自分の血液を与える事で止めた。
もし、私の考えが正しいなら
あの時、私の血を欲しながら死んだ鬼の考えがソレと同じなら
貴方「大ガマ達が死んじゃう___!」
2階へ向かって走りながら
カルラが私に尋ねた。
カルラ「さっき言ってたの、どういう事なの!」
貴方「私達がまだ知らないと思ってたこと…、私は、知ってた。昔に、その光景を1度目にしていたの。
私の予想が正しければ、鬼の中にはまだ理性を保ってる者もいる!」
烏天狗「それが、あの2人が危ない事と何の関係があるの?」
貴方「鬼はある一定期間が経つと、吸血衝動を起こすの。それを止めるためには、血を飲まなくちゃならない。」
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月25日 14時