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２２５話：声 ページ2
枯れない花を持って、玄武の間を出て気付いた。
全ての帰りの通路を、鬼たちに塞がれている事に。
貴方「何で……」
とにかく、ここを突破する為にどうしたらいいのかを考えないと、このままでは死んでしまう。
カルラから貰った札は後2枚。
貴方「これで……どうにかしなきゃ……。」
考え抜いた末に、攻撃をすること以外逃げ道はないと悟った。
貴方「……やむを得ない…。
大滝の術！」
大ガマの力が、役に立ってくれた。
貴方「青龍の間の地下牢は…こっち……！」
地上から地下に下る階段は一本道。
当たり前だが、敵も後ろからついてくる。
貴方「いっ……！
っ！？」
ニセモノに、後ろから切りかかられた。
私はそのまま階段から落下していく。
貴方「痛い……っ………」
切られた背中からボタボタと血が流れ落ちていく。
貴方「私……死ぬの…かな……。鬼とはいえ…この体は人間…だし……。」
みんなの顔を思い出す。
また、心配かけちゃうのかなぁ……。
次に生まれ変わって会った時は…
心配かけんなだけじゃなくて、
土蜘蛛の怒号も響きそう。
そんな事を考えながら
ゆっくり目を閉じかけた時
聞き覚えのある、いや
私が1番聞くことを望んでいた声が響いた。
「A、諦めんな」
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年8月25日 14時
