224話:1枚目の札 ページ46
貴方「……」
玄武の間っていうところに来たのはいいけど、
やっぱり鬼って呼ばれる妖怪が彷徨いて居て、思う様に進めない。
貴方「どうしよう……。走って部屋の中に入るにしても、追いかけられたら……。」
カルラから貰った3枚の札。
あれをどうにか活用出来たら……
貴方「……よし。」
玄武の間へ続く長い通路。
バレないように進むか、それとも敵を倒すか。
帰りの安全性を重視するなら、倒す他ない。
傷付けるのは嫌だが、今回はそんなこと言ってられない。
貴方「室内で炎は使えない……。だったら…」
私は札に、烏天狗の使う術を書いて叫んだ。
貴方「竜巻の術!」
鬼達の悲痛な叫びを聞きながら、
私は玄武の間へ飛び込んだ。
貴方「よしっ……。花って…一体どこに……。」
部屋を見回すと、窓際の花瓶に
一輪だけ入っている。
紫色の、綺麗な花。
コレをぬらりさんの所に持っていけば…。
私はその花を手に取り、元来た道を戻ろうとした。
1つ気になる点がある。
…玄武の間の中に、鬼が1体も居ない。
ー青龍の間 地下ー
大ガマ「ここから出せ!」
土蜘蛛「……よせ、大ガマ。出す気など毛頭ないだろう。」
烏天狗「A大丈夫かな…。もう1時間以上経つのに……。」
カルラ「気配は消えていないから、生きてはいるだろうけど…、キュウビ……感じる?」
キュウビ「……ああ、この感じ…“アレ”と似ている…。」
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時