222話:心配 ページ44
大ガマ「お前な!アレは今禁忌なんだぞ!?しかも人間が!」
土蜘蛛「大ガマ……、お主が言いたいのはそんな事では無いだろう。」
大ガマ「……っ…。心配、かけんじゃねぇよ……」
抱き締めてきた大ガマの温もり。
とても久しぶりに感じる。
私の中じゃ、数日前の別れだったのに。
大ガマ達の時の流れだと、数百年だものね。
烏天狗「ごめん……A…。僕にもっと力があれば……!」
貴方「謝らないで。私が決めたことなんだから。約束したでしょう、烏天狗。
また、私の友達になってくれるって。」
烏天狗「……うんっ!」
土蜘蛛「閻魔大王様に御挨拶するにしろ、Aが入れん様では……。」
烏天狗「……閻魔大王様、きっと何かお考えになられてるんじゃないかな。昔はAのこと、大層気に入られていたし。」
カルラ「……!誰か来る。」
貴方「……あれって、ぬらりひょんさん……?」
襖がゆっくりと開いて、中から出てきたのは
ぬらりひょんさんだった。
顰めた面、キツい視線を私に向けてこう言った。
ぬらり「そこの女、お前には試練を受けてもらう。」
貴方「……」
その試験を受ければ、この結界の中に入れてもらえるのであれば、私は何だってする覚悟だ。
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時