220話:鬼除け ページ42
貴方「伏せってるって……どこか具合が悪いの!?」
土蜘蛛「……孫の失踪や、妖魔界の状態がこうである以上、そうならざるを得ないであろう。」
貴方「……エンマさん…」
大ガマ「お前としても心苦しいと思うが……。」
貴方「うん……でも、先にエンマさんを置いて逝ったのは私だもの……。」
土蜘蛛「お主が気負いすることは無い。……閻魔大王様に顔見せでも行くか。」
貴方「……うん、行く。烏天狗も行こう。」
烏天狗「……わかった。」
キュウビ「いや、みんなで行けばいいじゃん。」
カルラ「確かに。」
ー地下・青龍の間付近ー
貴方「……?ここだけ、結界が凄く強いね。」
カルラ「え?アンタ結界感じるようになったの?」
貴方「うーん……、でもここに来てやっと分かるくらい……。」
土蜘蛛「もしかすると、強力すぎる結界は妖怪の見える人間にも感じ取れるのではないか。」
大ガマ「お前、元から感は良かったからな。」
貴方「でも何だろう……凄く……嫌な気分になるの。」
キュウビ「嫌な気分?人間には悪影響なのかい?」
烏天狗「そんなはずは……」
みんなで話しながら先へ進むと、
何故か私だけがバチッという音と共に
その場から弾かれた。
貴方「っ!?」
大ガマ「A!?」
貴方「何……これ……!」
烏天狗「……この結界もしかして……」
カルラ「この気配……鬼除け……?」
キュウビ「じゃあ何で……この子が……」
56人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時