219話:現状 ページ41
土蜘蛛「また妖怪が見える人間になるとはな。何とも縁深き話だ。」
貴方「……どうして見えるのかは全然分からないんだけど……。」
キュウビ「僕が気になるのは、君の中から妖気を感じるって事かな。」
貴方「……それは、多分私が妖怪だから…」
カルラ「え?どういうこと?今のアンタは“人間”でしょ?」
貴方「うん……。実は、大ガマ達には室町後期に1度話してるんだけど、私……ここから数百年も未来から来たの……。」
烏天狗「え……!?」
貴方「未来の私は、人間の時の記憶が全く無くて……。人間の時に大切な約束をしていたんだって訳の分からない事をいきなり言われて、思い出すようにって過去に飛ばされたの。」
キュウビ「へぇ……。それで、その約束とやらはわかったのかい?」
貴方「……うん、多分…。」
大ガマ「ならどうして、またこの時代に来ちまったんだ?約束が分かれば、元の世界に帰るんじゃねぇの?」
貴方「そうだと思ってたんだけど……、過去を変えたことで、どうやら未来に帰る前にやるべき事が増えたらしくて……。いつ戻れるのかも全然……。」
土蜘蛛「あくまでも、おもいだ神にしか分からぬという事だな。」
貴方「とにかく今は、正しい歴史を辿るしかないの……。」
烏天狗「それじゃあ、これからどうしようか。閻魔大王様はどこにいるの?」
土蜘蛛「……それが……。」
大ガマ「………閻魔大王様は…その………今は伏せっておられて……。」
貴方「え……?」
56人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時