218話:これまでの話 ページ40
大ガマ「それにしても、よくこの場所がわかったな。」
貴方「烏天狗が教えてくれたのよ。」
土蜘蛛「左様か。礼を言うぞ、烏天狗。」
烏天狗「いえ……。」
大ガマ「お前も、数百年経ってもちっとも変わらないよな……。
……ちょっと待て、何でAがここに居るんだ!?お前、あの日に死んだはずじゃ……!」
土蜘蛛「……無事で居ろと言っておきながら、己が死ぬとは……。吾輩も大ガマもどれ程の悲しみに苛まれたことか。最期すら見届けられぬ悔しさときたら……」
貴方「ご……ごめんなさい……」
妖怪達が宴会をしている音が遠くから響く。
地下はとても広く、閻魔大王様の結界が
本家の鬼の血筋をもつ妖怪をここに集め守っているらしい。
そんな中、私は二人から説教をされていた。
烏天狗「それより……君が本当にあのAだったなんて……。」
貴方「黙っててごめん……、歴史が変わるかと思って……。」
キュウビ「そんなことで変わっていたら、とっくに君は消えてるんじゃないのかい。」
貴方「まぁ……」
カルラ「へぇ、やっぱりアンタ、烏天狗がこ……」
烏天狗「カルラは黙って!」
烏天狗がカルラに一発張り手をした。
……痛そう。
大ガマ「で、お前……生まれ変わってまた人間になったのか?容姿なんかちっとも変わってねぇな。」
貴方「自分でも驚いたよ……。おもいだ神っていう妖怪によれば、1度妖怪になって死んで、また人間になった姿が今らしい。」
私は少しばかり自分の経緯を話した。
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時