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202話:会わせられない ページ24

貴方「姿を消したって……どうして……」

烏天狗「わからない。それ以降現在もお姿は見受けられないし、気配も消えてる。だから、この戦国の世が始まってすぐの頃、若君の葬儀が執り行われたよ。」

貴方「そんな……じゃあ閻魔大王は……」

烏天狗「まだ現役だけど……今は別の候補がでている。紫炎っていう、閻魔大王の息子。でもあの妖怪は……。」

貴方「紫炎……」


妖魔界の一大事という時に、エンマさんは姿を消し、候補は何かの問題を抱えている。

だから一刻も早く妖魔界の立て直しが必要。

そのためには、あの鬼の血から造られる
“偽物の鬼族”を止めなければならない。


だから強い妖怪たちの力が必要になるのね……。



キュウビがカルラを呼んできて欲しいと言っていたのはこういう事だったのか。


だとすると、早くカルラを呼びに行かなければならない。



貴方「烏天狗。お願いがあるの。」

烏天狗「え…?」

貴方「カルラっていう妖怪に会いたいの。」

烏天狗「!……だ、ダメに決まってるでしょ!?」

貴方「どうして……」

烏天狗「それは…………。とにかくダメだよ、カルラに君を会わせるわけにはいかない。」

貴方「そんな……。」

烏天狗「……それに、カルラだけじゃ鬼化した妖怪は止められないよきっと…。」

貴方「……」



鬼化した妖怪を止めなければならない。
でもその中には大切な妖怪達がいる。



カルラに会わせたくないという烏天狗の考えはわからない。

けど、きっと何かがある……。

早く……どうにかしないと……







時間が無い。

203話:危険は承知の上→←201話:消えた若君



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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月14日 0時

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