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２００話：助け ページ22
ガサガサと音を立てながら
おおもり山の池……の様なところまで来た。
貴方「ここってこんなに荒れてたっけ……」
ケータの時代は、人が通れるように
草は切ってたはずなんだけど……。
これはカルラの所に辿り着くまでには
随分苦労するかな…。
そんな事を考えながら、
池の周りの細い道を歩こうとした時……
「落ちろ……落ちろ…………」と
不気味な声が響いた。
貴方「……！？」
気の所為かと思ったが、
どうも気の所為ではないらしい。
草が私の足に絡まってきて
池に引きずり込もうとしているからだ。
貴方「いや……離して！」
そう叫ぶと、夜中の静かすぎる山に
凛々しい声が響いた。
「その子を離せ」
その声のする方へと目を向けると
懐かしい君が姿を見せた。
月に照らされて、とても綺麗で
私は思わず息を飲んだ。
貴方「烏…天狗……？」
烏天狗「しっかり捕まってて。逃げるよ。」
そう言うとすぐに横抱きにされ
烏天狗は飛び上がった。
数百年後の烏天狗は
とても逞しくて、綺麗で、
出会った頃とはまるで違っていて……
何だか無性にドキドキする
烏天狗は池を上に上がった橋のところに降り立った。
そうして私の方を見るなり驚いた顔をしたのだ。
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月14日 0時
