186話:夢 ページ8
ー現代ー 烏天狗side
『何?人間の女に恋をした?』
『うん!それはもう美人で優しくて……。でも遠目からしか見た事はないんだけどね。村中で噂になってるんだ。』
『ダメだ。人間に恋などするものでは無い!』
『でも……』
『人間は悪しき存在。忘れたのか、人間と妖怪の交流が、妖魔界の危機になったことを!
鬼族が滅びた事を!』
『でもあれは……!』
『結果人間の力で救われたと言いたいのか!』
『それに鬼族は滅びちゃいない!末裔もいる!鬼族達は死後生まれ変わってる!人間だけが悪かったんじゃない!』
『煩い!ダメだと言ったらダメだ!』
『カルラのわからずや!』
烏天狗「……懐かしい夢…。」
そう……あの人間の女の子……。
天野A……。
会って10年程度で離別したけど、
本当に……
烏天狗「大好きだった……。」
もう数百年……そのくらい経つ。
君は鬼族達みたいに……生まれ変わったりしてる……?
今度会ったら、伝えたいことがあるんだけど__。
ー過去ー Aside
『ねえ……どうして…どうして庇ったの…!』
『だって……友達だから……』
『そんなの望んでない……!何でだよ……!僕が代わりに血を飲めば……!』
『ううん…。…ねぇ、烏天狗…。私は後悔してないよ……。烏天狗を守れて、凄く満足してる。』
『僕は満足してない!お願いだから逝かないで……!』
『烏天狗。泣かないで、烏天狗。
もう一度会えた時は……また私の____。』
貴方「……!……今のは…」
エンマ「どうした?」
貴方「……あ…何も無いよ…。」
エンマ「……そうか。」
貴方「……」
夢……?それとも現実……?
烏天狗に、私が言った言葉……だよね?
貴方「これは……未来……?」
56人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時