命令1 ページ4
次の日の朝、いつも通りに携帯を確認すると
《新着メール1件》
【0:00/王様/命令1/本文:王様の命令は絶対です。命令は24時間以内に行ってください。命令を無視した場合罰が与えられます。途中棄権は認められません。23番灰羽リエーフ、09番日向翔陽。キスをする。】
また『王様』からのメールだ。
しかも内容は『キスをする。』
指名されたのは烏野の10番。日向翔陽。
と、誰だ?
俺はタチの悪い悪戯だなと思いキッチンに向かう。
「朝ごはん…」
朝ごはんは簡単な卵かけご飯にした。
すると、俺の家のインターホンが鳴る。
玄関を開けるとそこには澤村がいた。
「どうした?」
「お前のとこにもメール届いてないか?」
「届いてるけど…迷惑メールかなんかだろ…?」
「だといいけどな…どっちも知ってるやつだから、心配だ。」
「あ、メールだ。」
【11:24/王様/命令確認。】
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日向side
「え!?何これ!?おれとリエーフがキス!?」
昨日に続いてこのおかしなメール。
理由のわからない俺は取り敢えず、リエーフの元に行くことにした。
「リエーフ!!」
「日向!お前も届いたか!?」
「届いた!!どうする…?」
「キスって…しかも男同士。俺やだよぉ…」
「おれだってやだよ!!」
でも、『命令を無視した場合罰が与えられます。』の『罰』とは何なのか。
それとも只の迷惑メールなのか。
「リエーフ…よくわかんないし…取り敢えずキスしよ?」
「っ!しょうがねーな!一瞬だけだぞ!」
そしてほんの一瞬。0.5秒もないような時間、リエーフの唇がおれの唇に触れた。
「っ////」
お互い赤面している。それもそうだ、男同士であれキスをしたのだから。
そして、参加者全員の携帯が鳴る。
【11:24/王様/命令確認。】
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作者名:くめっち。 | 作成日時:2017年1月10日 22時