命令5−3 ページ11
「……勝負は国見ちゃんの勝ち。」
全員の携帯の着信音が鳴った。
【14:46/王様/命令確認。/本文:敗者13番岩泉一は好きな人に告白しろ。しなければ首吊りの罰を与える。命令は日付けが変わる前に行え。】
は…?
好きな人に告白?しないと首吊り?
「い、岩泉さん…すいません。俺のせいで…」
「あぁ、大丈夫だ。好きな人に告白か…」
「え!?岩ちゃん好きな人いるの!?」
好きな人……正直言ってそんな奴はいない。でも、告白しないと首吊り。いや、自分から首吊りなんてしねーよ。
それより気になるのは腕相撲の決着がついた瞬間にメールが来たこと。
俺らの3人しかこの部屋には居ない。誰も携帯は触っていない。王様って奴は超能力者かなんかか?
「岩ちゃん?大丈夫?」
「……ん、あぁ。」
とりあえず告白か…
「国見、今日はもう帰ろう。告白の件は俺が自分で何とかする。」
「そうですか…わかりました。では、さようなら。」
国見はお辞儀をして及川の家を出ていった。
そしてこの家には俺と及川の2人になった。
「及川…」
「なに?」
「好きだ。多分、俺はお前のことが好きなんだと思う。一番最初に思い付いたのがお前だった。」
「あ…岩ちゃん。俺も岩ちゃんのこと好きだよ!」
「そうか。」
着信音が鳴る。
【14:59/王様/命令確認。】
「よし、俺ももう帰るわ。じゃあな…」
「岩ちゃん…ばいばい。」
その時の及川の顔がとても寂しそうだった。
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〇〇side
あーあ。予定が変わっちゃったじゃん…
なんでわざと負けたりしたんだよー。
こっからの命令もう1回考え直さなきゃね…
次からはこんなに生温い命令にしないよー。
何人死ぬのかな?
「楽しみだなぁ…」
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作者名:くめっち。 | 作成日時:2017年1月10日 22時