正反対な幼馴染

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瑞稀said

週明けの今日はテストが返って来た。

今日から生徒会の劇の練習も始まるんだけど、その前にテストの結果を確認しなくちゃね。

まあ、そろそろ那須たちがこの教室に来ると思うけど…




那須・浮所「瑞稀くん！！！」

優斗「那須に浮所もそんなに慌ててどうしたの？」

「残念だったね。」

涼・優斗「え？」



俺はまだ張り出されてる成績順位は見て来てないけど、いつも通り全部満点だったからおそらく一位だろう。

とすると、2人は打倒俺だったわけだから残念だった感じ。



那須「また満点とったんでしょ！！」

「ああ。」

那須「俺社会で１点落としただけだったから惜しかったのに！！」

浮所「俺だってあと2点だったのに！！」

優斗「じゃあ、今回も１位は瑞稀くん、２位は那須、３位は浮所だったんだね。」



俺は毎回勝負してるつもりはないけど、生徒会長としてのメンツもあるし、１位を取れてよかった。



「俺たちのことはいいからさ、2人のテストはどうだったのか教えて。」

優斗「俺はね、なんと！！今回は全教科50点以上取れました〜！！」

那須「50点か〜。もっと取れると思ったんだけどな〜。」

浮所「でもまあ、赤点は余裕でクリアしてるんだしいいんじゃない？」

「優斗にしては頑張ったんじゃない？」

優斗「いや〜。みんなありがとう！！」

「んで、はしもっちゃんは？」

涼「俺はね、数学以外は40点だい。」

「数学は？」

涼「35点！！！」

「はあ、今回はどうなることかと思ったけど、30点ギリで超えてよかったわ。」

那須「橋本くんが頭悪いのわかってたけど、ここまでだったとは…。」

浮所「あの瑞稀くんがつきっきりで教えてこれなんだ…。」

涼「俺頑張ったんだから褒めてよ！！」




はしもっちゃんも優斗も赤点回避できてよかった…。





那須「じゃあ、このまま生徒会の方へ行こうか。」

「そうだね。はしもっちゃんも来てよ。」

涼「うん。わかってますよ〜。」

優斗「なんで橋本くんも？」

浮所「橋本くんが瑞稀くんの相手役になったんだよ。」

優斗「てことは、瑞稀くんがやっぱりヒロインするんだね笑。」

「……。」



すると優斗に突然部屋の隅に引っ張られてコソコソ声で…

優斗「橋本くんと劇でだけどカップルになれるんじゃん！」

「そうだね…。」

優斗「嬉しくないの？」

「ちょっと複雑な心境だよ。」

優斗「まあ、なったものは仕方ないんだから楽しんじゃいなよ！」

「そうする。」

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