＊帰還 ページ12
ひと『Aを発見！作戦は成功だがAの右目に重傷有り！直ちに帰還する！』
シャオ/ゾム/トン『「了解！」』
トン「…って、右目に重傷！？どういう事や！」
ひと『それはわかんない！でもAの様子がちょっとヤバそうだから基地に戻って、落ち着いてから理由聞こう』
トン「…わかった。ありがとうひとらん。」
A発見の報告を受け、ホッとすると同時に不死身なはずの彼が重傷という事実に混乱する。しかしすぐにひとらんらんと合流すると、持ってきた爆弾を去り際に全て施設に設置し、その場から撤収した。施設から出てすぐに返り血まみれのシャオロンとゾムも追いつく。施設から十分に離れた場所で起爆スイッチを押した。派手な轟音と煙が舞い上がり、表の廃墟ごと全て飲み込んだのを軍用ジープのハンドルを握りながら振り返る。確認してアクセルを思いっきり踏み込んだ。
＊＊＊
いたい。
…。…？
右目を貫く鋭い痛みに目を覚ましては、緩い微睡みの中でちくりとした痛みと共に眠りに落ちる。それを何度も繰り返している事だけが、ぼんやりとわかった。
＊＊＊
A「…ん、…？」
久しぶりに痛みではない理由で自然と眠りから覚める。起きてすぐ、違和感を感じて右目に手を当てた。…つもりだったがその手は柔らかい包帯に触れただけだった。
右目。なぜ？不死の筈なのに…。
と、そこまで考えた所でその怪我の理由と白衣の研究者達が脳内にフラッシュバックする。
無意識に身体が震えた。痛くはない筈なのに、痛覚が蘇るような心地がしてギュッとキツく目を閉じる。
A「はっ、ぁ、ひゅっ、はあっ、ぅ、く」
上手く息が吸えない。ただ、途轍もなく怖かった。
しん「起きた！？って大丈夫A！？」
銀色の髪と紺地の布を揺らしたしんぺい神が慌ててカーテンを開ける。そして彼の広い手は俺の背中を優しくさすると、眠たくなるような柔らかい声で大丈夫。大丈夫だよ。と何度も声を掛けた。ボロボロとみっともなく泣きながら、縋るように彼の空いた左手を握る。
どれ程そうしていただろうか。
そのうちに、次第に震えが収まり、呼吸が楽になってきた。掠れた声でもう大丈夫だと彼に言うと、彼は通信機で俺が目覚めた知らせを皆に伝える。すると、数分も経たない内に医務室のドアが騒々しく開かれ、随分と懐かしい気がする面々が顔を表した。
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天の声 - 終わった…の…か？…(¬_¬) (2019年3月8日 0時) (
レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
Karasu - 終わり…ですか？？ (2019年1月6日 18時) (レス) id: ce467b078d (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - 初コメ失礼します！高機能のうさぎ……天国編に出てきたうさぎかと思いましたw (2018年3月1日 21時) (レス) id: 0e94862c9b (このIDを非表示/違反報告)
てっさん(プロフ) - イメ画とても素敵です…色合いから何から何までどストライクで好きです…初コメ失礼致しましたっ (2018年1月17日 0時) (レス) id: c960d35a04 (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - ninaさん» そう言って頂けて嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2018年1月15日 20時) (レス) id: f3b38bb195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクヤ | 作成日時：2017年12月23日 8時
