＊青空…3 ページ26
「なんだあ！？」
そのままグラリと俺に覆いかぶさるように倒れる。
グル「A…？」
A「…っ、いってぇなあ…」
俺が名前を呼ぶと、彼は低く呟き体を起こした。
「てっ、テメェ！！なんで生きてやがる…！？」
A「アンタこそクソみたいな面してよく生きてられんな。」
「あ"！？」
Aが嘲笑すると男は怒りのまま銃口を彼に向け、たて続けに三発撃ちこむ。初めは勝ち誇ったようにAを見ていたが、急所に弾を食らってもこちらに歩いてくる様を見て顔を青くし悲鳴を上げた。
「な…っ！なんだお前っ！！」
来るなと叫びながら弾を撃ち続けるが身体中のどこに撃ってもAは歩みを止めない。ついに弾が切れ、情けなく声を引きつらせながら尻餅をつく男に彼は言う。
A「生憎、不死身なもんで。」
ニッコリと効果音が付きそうなほど無邪気に笑い、怯えきった男の頭を鉈で真っ二つに割った。
血飛沫を浴びて薄暗い路地に立つ彼は、まるで幽鬼のようでいて、赤い花を身体中に咲かせているかのようにも見えた。
身体を起こし、ぼうっとその光景を眺めていると、Aが無表情でこちらにツカツカと早足で歩いてくる。そのままグイッと俺のネクタイを掴むと、いつもの控えめで物憂げな態度の彼からは想像も出来ないほどの声量で怒鳴った。
A「お前は馬鹿か！！！！」
グル「えっ」
A「勝手に出掛けた挙句あっさり殺されそうになってんじゃねぇよぶっ殺すぞ！！！」
グル「えぇ…」
A「それにっ！！」
矛盾したお叱りを受け困惑する俺に彼が続けて言う。
A「見たいんじゃ無かったのかよ！俺が、これからどうやって生きていくかを…っ！！まだ見てねぇだろうがアンタ！約束したろ！？勝手に…！勝手に死ぬなよ…ッ、ばか…」
ネクタイを掴んでいた手を離し、地面に力なく下ろした彼は今にも泣き出しそうな顔をしていて、声は滲んで震えていた。
グル「…悪かった。」
そう言って、自分よりも背の高い柔らかそうな白髪をぽんぽんと軽く叩く。しかしAは、その手を払いのけ、キッと此方を睨みつけると手早く俺を横抱きにし、ムスッとした顔のまま路地裏を歩き出した。
グル「え、ちょ、Aさん？」
A「怪我してるし。トンさんにもちゃんと報告するし。」
グル「それだけはぁーっ！トン氏の粛清だけは御免だぁ！」
鮮やかな青空の下、吸い込まれるようにして溶けた俺の叫びはきっと彼に届くことはない。
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闇音 - UPZはエーミール教授が働いて？いる大学の名前ですよ。エーミール教授が教えているのはパk学です。 (2017年7月27日 23時) (
レス) id: f267177af2 (このIDを非表示/違反報告)
闇音やみぃ(プロフ) - *衣装の夢主さんの会話カッコ名前変換されてません。 (2017年5月28日 17時) (レス) id: efba8b3959 (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 妖怪波姫さん» わわ、本当ですね…すみません直します！！ (2017年4月29日 19時) (レス) id: f3b38bb195 (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 気ままな猫丸さん» すみません直させていただきました！ありがとうございます！！ (2017年4月29日 19時) (レス) id: f3b38bb195 (このIDを非表示/違反報告)
妖怪波姫(プロフ) - UPZ大学のZが、Gになっていると思います とても面白いです 更新応援してますd(^_^o) (2017年4月29日 8時) (レス) id: e7428f1fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクヤ x他1人 | 作成日時：2017年3月18日 18時
