24話 ページ29
貴方side
『ちょ、どうし...！？』
「こっち」
ﾏﾌ「何してるんですか！！そら...！」
ｳﾗﾀ「馬鹿お前大声でそらるさんって言おうとすんな」
まふくんが来るかと思いきや、うらたさんが止めてくれていた。その隙にそらるさんは私の手をひいて1番前に。
...1番前って1番怖いんじゃなかったっけ...？
そんな不安をよそに席に座らされた私は係員さんにバーを下げられ身動きが取れない状態に。
そらるさんは何事も無かったかのようにベルトをつけてる。
『ねぇそらるさん。1番前って1番怖いって聞いた事あるんですけど』
ｿﾗﾙ「気のせいだろ」
『絶対違う』
そんな言い合いをしていると、アナウンスが流れ始めた。
もう始まるんだ...
無駄に明るい係員さんの声に見送られ、私が乗っているジェットコースターは動き始めた。
最初はお馴染みのガタン、ガタンと言う音と共に上へ向かって登っていく。
何だかんだ言ってこの間が1番怖いってクラスの人が言ってたな...うっわ気持ち悪くなってきた
ｿﾗﾙ「お前さ、」
『はい！？』
急に話しかけられたから声が裏返っちゃったけど気にしない。
そらるさんは真剣な表情を崩すこと無く続ける。
ｿﾗﾙ「家に帰りたいとか、親に会いたいとか思わないの？」
そらるさんが前を見たまま聞いてきた。そう聞かれ、自分が置かれている状況を改めて自覚した。
その疑問が出てくるのは、普通の事だ。だって、普通ならまふくんは加害者、私は被害者となり、私が警察に助けを求めればまふくんは捕まる。
でも不思議と帰りたいという感情はなかった。
『お母さんには、会いたい。』
私がそう言うと、そらるさんは少し顔をしかめる。そんなそらるさんをみて私は慌てて続きを話した。
『でも、早く帰りたい！とはならないんです。今のこの生活が楽しいから...
お母さんには学校の行事って言ってあるから大丈夫だし、誘拐、じゃなくて、友達と遊んでるって思えば、なんて事ない話です。』
ｿﾗﾙ「じゃあ、まふまふの事は嫌いじゃないの？」
私に顔を向けてそういった。至近距離でのイケメンに少し鼓動が速まりつつも笑顔で口を開いた。
『嫌いじゃないですよ。初めて一緒にいたいって思った人だから...私が元々まふくんのリスナーだったっていうのもあるかもですけど！！』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
文字数ぅぅぅぅ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 388人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2023年4月11日 11時) (
レス) @page37 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ろんちゃ - あああああ！！更新してくださいぃぃぃぃ！めっちゃ気になります！！ (2022年3月13日 21時) (レス) @page37 id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ - うぇーー！？さみしいぃぃ！いいところで更新停止になっちゃった…いつでも待ってます！ (2020年4月4日 17時) (レス) id: 2f3420d886 (このIDを非表示/違反報告)
れお - え？嘘！？更新停止？！もう更新しないんですか？更新してくださいぃぃぃぃぃお願いぃぃぃぃ更新いつでも待ってます帰ってきて！！ (2020年3月17日 11時) (レス) id: b9ae8da24b (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 読んでて楽しかったです。書いてくれてありがとうございました。 ！ (2020年3月13日 16時) (レス) id: 0d4cdffdc2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷらす | 作成日時：2020年1月1日 22時
